第26回釜山(プサン)国際映画祭が、『パラサイト 半地下の家族』(2019年)のポン・ジュノ監督と『寝ても覚めても』(2018年)の濱口竜介監督のスペシャル対談、そして『ポーラX』のレオス・カラックス監督によるマスタークラス(特別講義)の日程を電撃公開した。
世界に認められた3人の監督が、10月6~15日にかけて開催される第26回釜山国際映画祭を訪れる。
濱口監督の話題作2本をまとめた特別番組、ポン・ジュノ監督とのスペシャル対談、そして『ホーリー・モーターズ』(2012年)以来9年ぶりに披露される『アネット』で釜山を訪れたレオス・カラックス監督の特別講義が予定されている。
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濱口監督の『偶然と想像』『ドライブ・マイ・カー』の新作2本と、レオス・カラックス監督の『アネット』(以上、2021年)は、第26回釜山国際映画祭のGala Presentation(ガラ・プレゼンテーション)招待作でもある。
『偶然と想像』でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、『ドライブ・マイ・カー』でカンヌ映画祭脚本賞を受賞し、2021年全世界の映画界に強い衝撃を与えた濱口監督は、是枝裕和監督に続く次世代の日本人監督として注目を集めている。
以前からポン・ジュノ監督のファンとしても有名な濱口監督は、第24回釜山国際映画祭の特別展『韓国映画100年史、偉大な10選』で上映された、『殺人の追憶』(2003年)GV(Guest Visit、観客との対話)で特別ゲストとして参加したほか、2020年には日本で『パラサイト 半地下の家族』に関する深い対談を行ったことがある。
そして今回のGVは、10月7日に『ドライブ・マイ・カー』と『偶然と想像』の上映後に行われる予定で、両監督によるスペシャル対談は両作品の上映とGVをすべて終えたあと、2作品を観た観客の前で行われる予定だ。
前売りチケットはすべての上映、GV、対談を1つのパッケージにして、9月30日に販売が開始する。
また10月10日17時には、レオス・カラックスのマスタークラス『レオス・カラックス、彼は映画だ』が開催される。
レオス・カラックス監督はクラシック映画を召喚して再解釈すると同時に、映画の新しいを絶えず探求してきた巨匠で、第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『アネット』で釜山を訪れる。
『アネット』は、世界的なオペラ女性歌手のアン(演者マリオン・コティヤール)と、スタンダップ・コメディアンのヘンリー(アダムドライバー)の間にアネットという娘が生まれたことで始まる物語だ。
今回のマスタークラスは、監督の独創的な映画世界を探求する意義深い時間で、映画関係者たちと釜山国際映画祭の観客が世界的な巨匠と直接目を合わせ、深い対話を交わすことができる場となる予定だ。
ホ・ムンヨン釜山国際映画祭執行委員長が直接モデレーターを務め、こちらも30日に前売りチケットの販売が開始される。
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