BTSやバットマンとコラボ、No.1作家の収益12億円超え…進化する韓国ウェブ漫画の最新ビジョン

2021年08月18日 話題

韓国のNAVERウェブトゥーン社がBTS(防弾少年団)に関連するストーリーでウェブ漫画を作り、グローバル市場に勝負をかける。

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NAVERウェブトゥーンがグローバルコンテンツ企業とのコラボを通じて、ストーリーテリングコンテンツの生態系を拡大する。そのためにBTSが所属するHYBE傘下のレーベルとオリジナルストーリーのウェブ漫画やウェブ小説を作成し、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンなど有名キャラクターを保有するアメリカの漫画出版社DCコミックスとも連携して、オリジナルウェブ漫画を提供する“スーパーキャスティング”プロジェクトをリリースする計画だ。

8月1日に発足し、韓国国内1位のウェブ漫画プラットフォームの座を狙うカカオウェブトゥーンに対抗する戦略とみられる。

進化し続ける韓国ウェブ漫画

NAVERウェブトゥーンのキム・ジュング代表は8月18日、オンラインイベントでNAVERウェブトゥーンの成果と方向性を発表した。ウェブオリジナルストーリーテリングの生態系の重要な要素であるプラットフォーム、ビジネスモデル、知的財産(IP)バリューチェーンを完成させたNAVERは、グローバルコンテンツ企業とのコラボにより、ストーリーテリングコンテンツの生態系をエンターテイメント産業の重要な分野に拡大し、さらに成長させる覚悟だ。

(写真提供=NAVERウェブトゥーン)キム・ジュング代表

グローバルなファンを持つエンターテイメント企業とのコラボを通じて、外部のスーパーIPをウェブ漫画やウェブ小説といったオリジナルコンテンツで制作する“スーパーキャスティング”プロジェクトも披露した。最初のコラボパートナーは、HYBEとDCコミックスだ。

まず、BTSを含むHYBE所属アーティストらと関連したストーリーを発掘する計画だ。アーティスト関連ストーリーが具体的に何なのかは明らかにされなかったが、成長ストーリーやアーティストが主人公の仮想ストーリーなど、両社のコラボによって様々なコンテンツが可能と見られる。キム代表は「世界観のあるキャラクターを一緒に作り、新しいコンテンツ、新しいユーザーにアクセスできるウェブ漫画を披露する」と強調した。

またNAVERは、去る7月5日に連載を開始したマーベル原作のウェブ漫画『ブラック・ウィドウ』のように、スーパーマンやバットマンなどのヒーローのIPを持つDCコミックスともコラボし、世界観やキャラクターを活用してオリジナルウェブ漫画を制作する計画だ。

キム代表は「世界ナンバーワンのIPを持つ会社DCコミックスとも一緒に行う」とし、今後より多くのスーパーキャスティングプログラムが予定されているため、期待してほしいと要請した。

クリエイターの収益も公開

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTSが登場するウェブ漫画も?

キム代表はこの日の懇談会で、ウェブ漫画制作者の収益規模も公開した。NAVERのPPS(Page Profit Share)プログラムを通じて発生した過去1年間の個人作家の最大収益は、約124億ウォン(約12億4000万円)だった。過去12カ月間のPPSプログラム全体の規模は、約1兆700億ウォン(約1070億円)だった。

「NEVWEウェブトゥーンは常にクリエイターと一緒に成長するプラットフォーム」と強調したキム代表は、「1等の作家がNAVERウェブトゥーンプラットフォームだけで稼いだ収益が124億ウォンになった」とし、「1等の作家の収入に応じてクリエイターのパイが決まると思った。グローバルな世界が開かれた場合、ウェブトゥーンプラットフォームで100億ウォン(約10億円)を超える収益が生じないかと常に目標にしてきたが、それを成し遂げることになった」と自負した。

NAVERの動向を注視し、グローバルIP“買収戦”に飛び込んだカカオとの競争構図についてキム代表は、「後発との競争を考慮するよりウェブ漫画ビジネス1位の事業者として、この業界をどう育てるかについて悩んでいる。私たちが今後どう進むかによって、この業界規模をさらに大きくできるという責任感を持っている」と説明した。

キム代表は最後に「ナンバーワンプラットフォームとして安住せず、健全に市場を育てていく」と述べた。

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