HYBEのグローバルポップアップストアに、今年上半期だけで63万人が訪れ、アーティストと世界中のファンをつなぐ窓口としての役割を果たした。HYBEは今年、昨年の約2倍となる57件以上のポップアップストアを運営し、今後も新たな地域やテーマでファンの元を訪れる予定だという。
HYBEは2025年上半期、アジア28カ所、北米5カ所、中南米2カ所の計35カ所でポップアップストアを展開し、63万人の来場者を集めた。
2019年から本格的にグローバルポップアップ事業を開始したHYBEは、アーティストのツアーグッズを販売する店舗から始まり、アルバムをテーマにした体験型ショールーム、そして近年ではアーティストの個性を反映した企画商品や特定イベント、自社開発キャラクターなどをテーマにした新しい形式のポップアップストアを展開している。今年も上半期・下半期ともにテーマ型ポップアップを通じてファンの満足度を高めている。
たとえばBTSは「SPACE OF BTS」と「MONOCHROME」の2つのテーマでポップアップストアをオープンし、上半期だけで14万人にのぼるグローバルARMY(ファン)と交流した。
上海、広州、マニラ、バンコクで開催された「SPACE OF BTS」ポップアップは、BTSに直接会う機会が少ないファンとの日常的な接点を広げることを目的に、実用的で日常に溶け込むグッズを提供するコンセプトで構成された。
現在メキシコシティで8月10日まで開催中の「SPACE OF BTS」は、中南米地域で開催される2回目のBTSポップアップで、2019年以来6年ぶりとなる。このポップアップにはメキシコをはじめ中南米全域から約5万人のグローバルARMYが訪れると予想されている。
また、ブラジル・サンパウロで開催中のポップアップについては、現地メディアG1が「早朝5時からファンが列を作っている」と報じている。
BTSとARMYの思い出を世界に届けるというコンセプトの「MONOCHROME」ポップアップも人気を博している。アメリカ・シカゴで3月13日から4月27日まで開催された際には、ファンの思い出を残せる「モノクローム・プリントカメラ」などのグッズが注目を集めた。
TikTokなどSNSでは、グッズの開封動画と共に「ARMY同士で共通の思い出を作れて貴重な体験だった」といった肯定的な反応があふれた。
SEVENTEENは、アーティストそのものをテーマとした「SEVENTEEN POP-UP in Guangzhou」を開催し、アーティストに関連するあらゆるコンテンツを楽しめる構成とした。
このポップアップは3月28日から5月18日まで実施され、約9万人が来場し、上半期で最も多くのファンが訪れた単一ポップアップストアとなった。フォトゾーンなど多彩な体験要素が盛り込まれ、現地ではなかなか手に入らない公式グッズを直接見て触れて楽しむことができ、ファンの没入感と一体感を高めた。
最近では、アーティストキャラクターを主役にしたポップアップも好評を得ている。
4月から5月に開催されたBOYNEXTDOORのキャラクター「BBNEXDO」の香港ポップアップには約2万5000人が来場し、大きな反響を呼んだ。
また、6月にシカゴ、タイ・バンコク、シンガポールで開催されたTOMORROW X TOGETHERのキャラクター「PPULBATU」のポップアップには、合計約2万人のファンが訪れた。
HYBEのIPX事業本部関係者は「HYBEはHYBEミュージックグループに所属するアーティストたちが持つ固有のアイデンティティや個性、ファンダムの嗜好を考慮して、さまざまなテーマのポップアップを企画・運営してきました。長年にわたりアーティストポップアップ分野を牽引してきた経験を活かし、今後もアーティストとファンダムのニーズに応じた、より意味深くユニークな空間を企画し、さらに多くの地域でファンの皆さんにお会いしたい」と語っている。
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