THE BOYZ元メンバー、チュ・ハンニョンの性売買疑惑が所属事務所との契約解除トラブルに発展し、新たな局面を迎えた。本人が契約解除を不当であると主張した一方、事務所側も「虚偽の主張」と即座に反論しており、両者の対立が法廷を視野に入れた“真実攻防”に突入しようとしている。
発端となったのは、チュ・ハンニョンが5月末に東京・六本木のとあるプライベートバーで元AV女優の明日花キララと私的に会ったと報じられた件だ。
これを受け、一部の韓国市民が国民申聞鼓（韓国の行政苦情受付サイト）を通じてチュ・ハンニョンの「韓国国外での性売買疑惑」および所属事務所の関与の有無をめぐり告発。現在はウル江南（カンナム）警察署・女性青少年課の女青捜査4チームに事件が割り当てられ、捜査が進められている。
告発者はチュ・ハンニョンが性売買を行い、報酬を渡したことを“認めた”と主張しており、事態は深刻さを増している。
事件が伝えられる以前の6月16日に「個人的な事情」によるチュ・ハンニョンの活動休止を発表していた所属事務所ONE HUNDREDは、結局、18日にチュ・ハンニョンのTHE BOYZ脱退と専属契約の解除を公式に発表した。
事務所は当時、「当該事案の深刻さを重く受け止め、アーティストとして信頼関係を維持することが難しいと判断した。THE BOYZメンバーとの十分な協議を経て、グループ脱退および契約解除を最終的に決定した」と伝えた。
これに対し、チュ・ハンニョンは19日未明にインスタグラムを通じて「記事や噂に出ている性売買やその他いかなる違法行為も一切行っておりません」と疑惑を否定しながらも、「自分の行動を深く反省しており、驚かれた方々に心からお詫び申し上げます」と騒動を謝罪していた。
すると20日、チュ・ハンニョンが再びインスタグラムを更新。そこで「いかなる違法行為も行っていないという明確な立場をすでに表明しているにもかかわらず、引き続き悪意ある記事を執筆している一部の記者およびメディアに対して、民事・刑事を問わずすべての法的措置を講じる」と警告を伝え、「性売買をしたという証拠があるのであれば、今すぐ公開してほしい」と呼び掛けた。
また、ONE HUNDREDには「私はチームを脱退した事実はなく、専属契約の解除に同意したこともない」とし、「所属事務所は契約書に明記された専属契約解除の事由が存在しないにもかかわらず、まるで解除事由があるかのように見せかけようとしており、一部メディアは何の根拠もなく性売買に言及し、私の名誉を傷つけている」「所属事務所は20億ウォン以上の賠償を求め、私に会社を出ていけと要求しましたが、私はこれを受け入れたことはない」と強く訴えた。
グループ脱退や専属契約解除を受け入れた事実がないにもかかわらず、ONE HUNDREDが“確定事項”として公式に発表したことについては「明白な虚偽事実」とし、「私的な場に有名人と同席していたというだけの理由で、私を一方的にグループから追放し、20億ウォン以上の損害賠償をちらつかせながら契約解除を迫ることが、本当にアーティストを守るべき所属事務所の姿勢なのか問いかけたい」と批判した。
そして、「正直、とても怖い。だが、ここで私が折れてしまえば、結局のところこの社会は何も持たない人々がやってもいないことで倒れてしまう場所になるかもしれない、そう思った」とし、真実明らかにするため最後まで戦う意志を示した。
チュ・ハンニョンの主張にONE HUNDREDも即座に“再反論”し、双方の対立は激化している。事務所は20日に「チュ・ハンニョン氏による一方的な虚偽の主張に対し、深い遺憾の意を表する」と明らかにした。
また、契約解除の正当性を強調し、「チュ・ハンニョン氏の今回の件がグループ活動に大きな被害を及ぼすと認識し、活動停止という決定を下した」「その後、状況を具体的に把握したうえで、チュ・ハンニョン氏に対し、専属契約書第6条第3項『芸能活動に支障をきたすほど、大衆文化芸術人としての品位を損なう行為』に該当する本件が、契約解除の事由であることを十分に認識させたうえで、決定を下した」と説明した。
続けて、「今回の件の本質は、チュ・ハンニョン氏による責任回避と、繰り返される歪曲された主張にある」とチュ・ハンニョンを強く批判。「チュ・ハンニョン氏のこのような主張が今後も続く場合、所属アーティストと会社がこれによって被害を受けないよう、あらゆる法的手段を講じて断固として対応する所存であり、根拠となる資料や証拠などは司法機関に提出する」と警告した。
そして、今後は「チュ・ハンニョン氏の虚偽の主張に対して別途の立場表明はしない」とし、チュ・ハンニョンをのぞくTHE BOYZの活動を予定通り進めることを発表した。
チュ・ハンニョンをめぐる騒動は所属事務所との複雑な法的争い、すなわち「真実攻防」に突入した。
チュ・ハンニョンは自身が不当に追放されたと主張し、所属事務所に対して責任ある姿勢を求めている。一方、所属事務所はチュ・ハンニョンが責任回避と虚偽の主張を繰り返しているとして、契約解除は正当だったと強調している。
両者の主張が鋭く対立しているだけに、この事件は警察の捜査とは別に、追加の法的争いへと発展する可能性が高い。
果たして法廷でどのような真実が明らかになるのか、この騒動がどのように収束するのか。K-POPファンの注目が集まっている。
（記事提供＝OSEN）
◇チュ・ハンニョン プロフィール
1999年3月9日生まれ。2017年に放送されたMnetオーディション番組『PRODUCE 101』シーズン2に出演して注目を集め、同年12月に12人組ボーイズグループ「THE BOYZ（ザ・ボーイズ）」のメンバーとしてデビューした。乗馬が得意で、「アイドルスター陸上選手権大会」に2度出場し、銀メダルと金メダルを獲得した実績がある。2025年6月18日、所属事務所ONE HUNDREDが専属契約解除と、THE BOYZからの脱退を発表した。
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