2024年の韓国女子ゴルフ(KLPGA)レギュラーツアー(1部)に本格参戦する“2005年生まれの”新生ゴルファーがいる。
昨年の杭州アジア大会で女子ゴルフ韓国代表として団体戦銀メダル、個人戦銅メダルを獲得し、優れた成績でプロ転向にも成功したユ・ヒョンジョ(19)のことだ。
ユ・ヒョンジョは昨年10月の「KLPGA 2023正会員選抜戦」で本選3位を記録し、KLPGA正会員資格を獲得。翌11月の「KLPGA 2024正規ツアーシード順位戦」で本選5位に入り、2024年シーズンに正規ツアーでプレーするチャンスを手にした。
「2024年シーズンに正規ツアーでプレーしたいという固い意志のおかげで、望んでいた結果を得ることができました」
そう語るユ・ヒョンジョがゴルフを始めたのは幼稚園の頃。キッズゴルフプログラムを運営する幼稚園でゴルフに興味を持つと、小学校3年生から本格的にゴルファーを夢見るようになった。
「ゴルフの実力が少しずつ伸びていくのを感じることができて面白かったです。アマチュア選手として初出場した大会では“113打”に終わりましたが、一生懸命練習したおかげで1年後の同じ大会ではアンダーパーを記録できました」
もっとも、順調なゴルフ人生ではなかった。
「中学校2年生から高校1年生までは“ドライバーイップス”が来て、大変な時期を過ごしました」というユ・ヒョンジョ。2021年には膝の負傷で手術を受けたこともある。
それでも、「一段階ずつ小さなことから集中して克服したことで、自信を取り戻すことができました。膝の手術から回復後は勢いに乗ることができて、今までよりも良い成果を上げることができました」と振り返った。
ユ・ヒョンジョの最大の武器は“長打力”だ。昨季に推薦で出場した「KB金融スターチャンピオンシップ」では、260ヤードに達する長打を披露。大会も錚々たるプロが揃うなかで14位タイを記録し、ゴルフファンの注目を集めたことがある。
「2024年シーズンの正規ツアーでも、持ち前の感覚と丈夫な体力を基盤に爽快でパワフルなショットをお見せしたいです」
新シーズンに向けては米カリフォルニア州でトレーニングを行ったというユ・ヒョンジョ。「正規ツアーでプレーするためには体力面が重要だと考えて、体力トレーニングに集中しています。ショートゲームに関しても練習を重ねる予定です。短い距離のパットミスが多いので、その部分を集中的に補完しようと思います」と語った。
そんなユ・ヒョンジョは、ルーキーシーズンの目標に“初優勝”と“新人王”を掲げた。彼女は最後、「国家代表時代の同僚たちと正規ツアーで競争できることに大きな期待があります。初優勝と新人王を目標に頑張ってみたいです。多くの応援をお願いします」と決意を新たにした。
なお、2024年シーズンの正規ツアーは、来る3月7日から4日間、シンガポールで行われる「ハナ金融グループ・シンガポール女子オープン」で開幕する予定だ。
前へ
次へ