Kリーグを代表する“ビッグ4”が自尊心の回復という宿題を抱えてアジア最高の舞台に挑戦する。
12月1日、Kリーグ1の最終ラウンドが行われ、昇降プレーオフ(PO)を除外した今季Kリーグの日程はすべて終了した。
全北現代(チョンプク・ヒョンデ)、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)、FCソウル、水原三星(スウォン・サムスン)が2020年シーズンのACL出場権を手に入れた。
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Kリーグ1で劇的な逆転優勝で3連覇を達成した全北、14年ぶりのタイトル奪還を狙ったが惜しくも2位で終えた蔚山、そしてFAカップ優勝を達成した水原は、ACL本大会に直行する。
リーグ戦3位として最後に残った1枚のACL行きのチケットを手に入れたソウルは、来年1月28日に行われる予選プレーオフを経て本戦に上がることになる。プレーオフではKリーグよりワンランク下の東南アジアリーグのチームと直接対決するため、本大会出場は無難に決まると見られる。
ACLが2009年から本大会32カ国体制で大会運営方式が変わった後、Kリーグは毎シーズン4クラブが参加してきた。
この10年間、全北、蔚山、ソウル、水原など4クラブが同時に本大会の舞台に進出したのは、たった一度もなかった。
来シーズンのACLに挑戦するKリーグ4クラブの共通点が多い。いずれも「伝統の強豪」と呼ばれており、企業クラブという共通点も持っている。
特に全北と蔚山はKリーグをリードするクラブだ。両クラブはこの数年間、Kリーグの首位争いを繰り広げてきた。最近、企業クラブが緊縮財政にある状況でも、全北と蔚山は攻撃的な投資を通じてKリーグに活気を吹き込んでいる。
ソウルと水原は、Kリーグ最大のライバルだ。両クラブの対決はKリーグ屈指のダービーマッチとして“スーパーマッチ”と呼ばれている。成績に関係なく、最もしっかりしたファン層を誇るクラブとしても有名だ。
最近、Kリーグ勢はACLで劣勢を免れなかった。
2017年シーズンには済州(チェジュ)ユナイテッドがKリーグ勢唯一16強に上がった後、8強進出に失敗。2018年シーズンは水原が4強まで到達したが、決勝の舞台を踏むことができなかった。
今シーズンは全北と蔚山が16強に進出したが、いずれも準々決勝で挫折した。Kリーグ勢の低迷が長期化し、2021年シーズンからACL出場権にも変動が避けられない見通しだ。
Kリーグ勢はACLの前身であるアジアクラブ選手権まで含めれば、11回の優勝を成し遂げている。全北、蔚山、ソウル、水原は、来季ACLでKリーグの自尊心を取り戻さねばならない重責を担うことになった。
Kリーグの“4龍”がもう一度アジア舞台を席巻する姿を韓国のファンたちは期待している。
2020年シーズンACL本大会の組み合わせ抽選は今年12月10日、マレーシア・クアラルンプールのAFC本部で行われる予定だ。
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