交渉過程公開にフロントの釈明まで…天野純めぐる蔚山の徹底的な“事実確認”「感情争いは望まない」

この問題は、16日に蔚山シティホテルで行われたメディアキャンプでも続いた。

天野問題を意識したように、ホン監督は記者会見で質問を受ける前に自らマイクを握り、「我々のチームにイシューとなる問題があるが、(私はそれに関する)考えを明らかにし、その考えには変わりがない。それよりも新シーズンに向けた質問をお願いしたい」と伝えた。

それでも天野と関連した報道陣の質問が続くと、ホン監督は「私は(天野を)人身攻撃しなかった。 (自分も)日本で生活をしてみたし、尊敬する指導者も日本にはいる。天野にとって私が尊敬する監督のようになりたいと思った。結果的にそうはならなかった」と確固たる姿勢を示した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)天野純

その後、蔚山現代は天野の移籍をめぐるタイムラインを日付別に整理した資料を報道陣に配布した。

配布資料によると、蔚山現代は昨年7月に天野のエージェントを通じて契約を話し合い、10月26日にはホン監督、チョ・グァンス・コーチとの面談が行われた。

そして翌27日には天野と蔚山現代の事務局が最終ミーティングを実施し、天野は「残留の気持ちに変わりがない」と伝えた。以降、蔚山現代は同月31日に天野のレンタル元である横浜FMにレンタル提案書を伝達し、11月3日には2回目のレンタル提案書、4日には選手契約書及びクラブレンタル合意書を伝達したことが記載されていた。

すべてのインタビューが終了した後にはクラブ関係者が総出動した。当初の予定にはなかった席だ。選手たちと同席していた広報チームはもちろん、チョン・ソンウ副GM(ゼネラルマネージャー)、イ・ジョンフン事務局長、チェ・ジョンホ選手支援チーム長が直接マイクを握った。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)左からチェ・ジョンホ選手支援チーム長、チョン・ソンウ副GM、イ・ジョンフン事務局長

最初に口を開いたチョン副GMは、「夏にはクラブと選手の間で異見があった。個人条件は事前ミーティングを通じて提案し、選手と合意した。その過程で全北現代と交感があったということは後で把握したが、天野は蔚山に残留する意思を(クラブに)伝えた」と強調した。

チェ選手支援チーム長も「天野は監督、スタッフとの約束を守らなかった。(天野が)すでに心が離れたという部分については我々にはわからない部分だ」とアピールした。

イ事務局長は「蔚山の提案が遅れたわけではない。天野が(記者会見で)事実と異なる部分に言及し、ファクトが間違っていたので、正すためにこの場に出た。クラブもまた、この部分で新しいイシューが出てくることを望んでいない。この場を通じて(議論が)まとまることを願う。過ぎ去った問題で感情争いをすることは望まない」と話した。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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