新体制発足当初、ベント監督が掲げた「後方からのビルドアップ」というスタイルに対し、多くの専門家とファンは「韓国サッカー、アジアサッカーに合わない」と否定的な見解を示した。
その一方で、ベント監督の招集を受けた経験のある選手たちは、そろって「韓国もW杯でいつまでも守りを固めて、ロングボールばかり放るようなサッカーをするわけにはいかない。このような挑戦は、選手として非常に意味深いことだ」と歓迎の声を挙げた。
実際、今年6月に行われたブラジル代表戦で1-5の惨敗を喫した際も、選手たちはベント監督のサッカースタイルを支持していた。また、どのような状況でも監督が信頼を与え、責任を回避しないという共通の意見もでている。
このような強い相互信頼は、W杯本大会の舞台で目に見えないパワーとして作用する可能性がある。
韓国代表のDFラインにはイタリア・セリエAで台頭するDFキム・ミンジェ(25、ナポリ)がいるが、彼一人ですべてを補うことはできない。ベント監督は、“不安定な守備”というレッテルをこの4年間で完全に払拭することはできなかった。