バスケW杯を終えた韓国、25年ぶりにもぎ取った“1勝”の重み

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FIBAバスケットボールW杯2019に出場した韓国が25年ぶりにワールドカップで勝利し、有終の美を飾った。

男子バスケットボール韓国代表は、9月8日に広州体育館で行われたコートジボワールとの17~32位順位決定ラウンド最終戦を80-71で勝利した。けが人が相次ぎ、わずか8人のみのベンチ入りとなったこの一戦、第2クォーター終了時点で50-30と大きくリードするなど、闘魂を燃やし勝利をもぎ取った。

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コートジボワール戦での勝利は、韓国がワールドカップで25年ぶりに得た1勝だった。

これまで韓国は、1994年カナダ大会の順位決定戦でエジプトに勝利してから、ワールドカップ14連敗の泥沼に陥った。1998年ギリシャ大会では5戦全敗し、以降は3大会連続でワールドカップ本大会に出場できず。2014年スペイン大会では16年ぶりにワールドカップの舞台に戻ってきたが、再び5戦全敗を喫した。

オリンピックまで含めると、国際舞台では21連敗中だった。

世界の壁は高かった。キム・サンシク監督率いる韓国代表は今大会、FIBAランク10位以内の強豪であるアルゼンチンとロシア、そして現役NBA選手を多数擁するナイジェリアらとともに予選Bグループに入り、3戦全敗を記録した。

ロシア戦では前半こそ接戦を繰り広げたが、第3クォーターで急激に崩れた。2敗同士の対決となったナイジェリア戦では個人技と勢いの両方で圧倒され、42点差の大敗という屈辱も味わった。

Bグループ4位として順位決定戦へ進んだ韓国は、開催国の中国と試合し、73-77で惜しくも敗れた。NBA出身が大勢いる中国相手に期待以上の善戦はしたものの、壁は越えられなかった。

しかし、最終戦のコートジボワール戦では、イ・ジョンヒョン、チョン・ヒョグン、キム・ジョンギュ、イ・デソンなどが欠場するなか、ラ・ゴンアが攻守両面で活躍し、ホ・フン、パク・チャンヒ、カン・サンジェなどの選手が自身の役割をこなし、勝利をつかみ取った。

(写真提供=韓国バスケットボール協会)韓国代表ラ・ゴンア

韓国はワールドカップ前に、国内で4カ国親善大会を開くなど、これまで以上に多くの準備をしてきた。プロチームとの練習試合やトレーニング、親善試合など、ワールドカップでより良い成績を上げるための努力をしてきたが、あまりのハードスケジュールにけが人が続出した。

プロチームとの練習試合を除いても、ワールドカップ期間である8月24日から9月8日まで、16日間で8試合を最終エントリーの12人のみでこなせば、けが人が出るのも当然だ。疲労がたまった状態で身長とパワーで勝る相手と試合をするとなれば、けがのリスクが高まるのも無理もない。

けが人続出でチーム運営が困難になりながらも、12人の最終エントリーをあまりに早く提出してしまい、エントリーメンバーの交代をする機会を逃した反省もある。アメリカなど選手層が厚いチームは、大会の直前に最終エントリーを提出した。

すでに注目は、来月に迫ったプロバスケットボール開幕に集まっている。世界の高い壁を実感しながらも、身体をぶつけ合い強い気持ちで最善を尽くした選手たちが、プロバスケットボールの舞台に戻ってくる。

大小のけがを負った代表選手たちが身体をよく労わり、プロバスケットボール人気の火付け役になることを期待したい。

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