オ・ジェソク、9年ぶり復帰Kリーグでの近況は?「夫婦で名古屋に感謝伝えたい」結婚生活も語る【一問一答】

「昨季終盤にふくらはぎを負傷したのですが、韓国の冬は日本よりはるかに気温が低く、ピッチコンディションのこともあるので、それで復帰時期がどんどん延びてしまいました。今季はカタールW杯の影響でシーズン開幕が2月に前倒しされたことも、例年以上にコンディション調整が難しい要因となりました。

それと、復帰が延びたのは負傷以外の理由もあって、僕が3月下旬に結婚式を開いたのですが、その部分をチームが配慮してくれて、“復帰まで焦らずゆっくり”と伝えられました。なので、結果的に3~4カ月ほど休んだあと、本来の復帰時期よりも少し遅く復帰しました。ふくらはぎの負傷は韓国だと引退につながることも多くて、僕ももう若くない年齢なので、そこもチームは配慮してくれました。

―復帰戦となったのは、シーズン開幕から2か月後の4月27日に行われたFAカップ3回戦でしたね。オ・ジェソク選手は先発フル出場しましたが、チームは2部の光州FC相手にホームで1-6と衝撃的な大敗に終わりました。実際にプレーをしながら、コンディション面の難しさを感じる部分はあったのでしょうか。

「本当は復帰までもう少し時間が必要だったのですが、少し急いで復帰してしまい、コンディションも万全ではありませんでした。あの試合は自分以外にも長期離脱から復帰した選手がいたり、そもそもシーズン初出場という選手も多くいたりして。その時点で問題がたくさん出てしまいました。

それからは監督とも相談して、無理に急ぎすぎず、“コンディションが100%戻った”と自分で感じたときに復帰する予定です。なので、今はシーズン後半を見据えて無理のない範囲でコンディションを調整しています。トレーニング自体には復帰しているので、特に大きな問題はありません」

―負傷の影響があるとはいえ、これだけ試合出場がないというシーズンはあまりなかったと思います。今シーズンを過ごしながら、これまでと違う点、難しさを感じる点はありますか。

「これまでサッカーをしてきて、2カ月以上も休んだのは今回が初めてなんです。プロキャリアでは筋肉損傷以外に大きな負傷もなかったので、4カ月、5カ月と長い時間休んだのは初めての経験でした。自分が思った以上にコンディションが上がらなくなっているのも気づいていますが、そこから新しい学びがあると思っています。それに今は結婚して妻もいて、精神的な頼りになる人もそばにいるので、今は“これも良い経験だ”と前向きに受け入れています」

―オ・ジェソク選手も今年で32歳になりました。やはりコンディション調整の難しさなど、若手の頃から変わったと感じることはあるのでしょうか。

「そもそも、KリーグのチームはJリーグのチームよりも練習量が多いんです。そのなかで、仁川はKリーグでも特に練習量が多いですし、たくさん走らなければならないスタイルなので、リスクは少しあります。日本にいるときはサプリメントを飲むことなんてなかったのですが、今はチームからの支給以外に自分でもドリンクやサプリを探し、飲むようになりました。

ただ、体力や年齢の問題というより、チームのスタイルそのものがこれまでとまったく違うので、その面でコンディションの回復が今までより長くかかると感じています。自分自身はまだパフォーマンスを十分発揮できると思っていて、むしろこの年齢になってこうしたスタイルのチームでプレーするという経験は、今後のキャリアに十分活きると思っています」

―ただ、仁川自体は今季も調子が良く、現在は12チーム中5位。序盤は首位の蔚山現代に次ぐ2位につけていた時期もあったほどです。チームとして例年になく好調な戦いを見せていると思いますが、オ・ジェソク選手としてもその感覚はあるのでしょうか。

「毎年残留争いをしていたチームが昨年から変わりつつあり、もう一段階レベルアップできていると感じています。元々は守備的でカウンター主体のチームでしたが、今は試合を通してボールを持つ時間が増えました。それに、今季から韓国代表経験のあるイ・ミョンジュという良い選手が加入し、より相手の中盤を圧倒するプレーが出るようになったところに、チームの成長を感じますね。昨年の経験が基盤となり、そこに今年から新しい要素が加わったことで、チームとしてさらに成長できていると実感しています」

「僕たち夫婦は名古屋に感謝している」

―先ほど話されていたのでお聞きしたいのですが、今年3月にSNSで結婚を発表しました。投稿にはJリーグ時代のチームメイトからたくさんお祝いのコメントが来て、日本でもニュースになったほどでした。あれから数カ月経ちますが、結婚生活はいかがでしょうか。

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