屈辱の世界水泳「開催国なのに夜の中継になると韓国選手がいなくなる」のはなぜ?

世界水泳の開催国なのに、夜のテレビ中継になると韓国選手が1人もいない。

7月23日時点で韓国が世界水泳で取ったメダルは1個だけだ。

大会初日のダイビングでキム・スジが驚きの銅メダルを首にかけて幸先の良いスタートを切ったと思われたが、大会11日目に入るまで表彰台に立った韓国選手はそれ以上現れなかった。

閉幕式が行われる7月28日まで競泳日程が進行される予定だが、メダルが追加される可能性は少ない状態だ。

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韓国競泳界の“看板スター”であるパク・テファン不在の中、メダル獲得が期待されていた選手らが予想以上に不振な成績を収め、韓国水泳連盟の不備な支援も俎上に載せられた。新記録が続々と生まれる今大会を通じて「世界の壁」は高くなる一方だが、韓国水泳はむしろ後退している。

時計を2年前に戻してみよう。

2017年のブダペスト大会はむしろ、パク・テファン時代以降に希望を発見できる舞台だった。

6年ぶりに大会に出場したパク・テファンはメダル獲得に失敗したが、アン・セヒョンとキム・ソヨンが登場して韓国水泳の歴史を新しく書き直した。

アン・セヒョンはバタフライ100mと200mで韓国記録を3回も更新し、特に200mでは3位ハンガリーのホッスー・カティンカ(2分06秒02)にわずか0.65秒差でリードされて4位に終わったが、メダルも近いと評価を受けた。

キム・ソヨンもメイン種目の女子個人メドレー200m準決勝で2分9秒86を記録。韓国記録を破り、韓国人選手として初めて個人メドレー決勝に上がった選手として名を残した。決勝では最後まで自分のペースを維持しながらレースを終え、2分10秒40で6位になった。

しかし、光州・世界水泳で韓国水泳の悩みが再び始まった。

早くからパク・テファンが大会不参加を宣言したなかで、今大会の広報大使に選定されたアン・セヒョンは5月に開かれた代表選抜戦で苦杯を舐めた。2017年以降、引き続き下り坂を歩んできた状況で、バタフライ200m記録は自己最高記録よりも6秒も遅かった。

他の種目でも新鋭に押されている様子が明らかで、“第2のパク・テファン”という呼び名はキム・ソヨンに託された。

しかし、そのキム・ソヨンも個人メドレー200m決勝で2分10秒12に6位にとどまり、2017年大会と同じ成績で終わった。今回の目標は昨年のジャカルタ・アジア大会で自らが作った韓国記録2分08秒34を破ることだったが、今年5月のFINAチャンピオンズ競泳シリーズ第2戦で立てた今季自己最高記録2分09秒97とも開きがあった。

視野を広げれば、それでもキム・ソヨンは善戦したほうだ。イム・ダソル、イ・ジュホ、ハン・ダギョンなど、韓国水泳界の有名選手らは準決勝にも進めなかった。

いずれも予選で脱落し、スター選手も登場しないのが現実だ。広報大使として光州を訪れたパク・テファンも、「個人的には後輩選手たちが準決勝、決勝の舞台に行ってほしいと思っていたが、キム・ソヨンを除いてはすべて予選で終わってしまった」と深い物足りなさを露にした。

韓国水泳連盟の粗悪な処理は、地元開催での惨事の元凶になった。

規格に合うユニホームが選手団に支給されなかったことで、韓国の選手らはTシャツの上着にテープを貼ったり、水泳帽にマジックで文字を書くなど、茶番劇が繰り広げられた。

連盟は大会の閉幕まで5日を残した時点になって「大会の準備と内部管理を円滑にしなかったため発生した事態については口が十個でも言い訳し難い」と謝罪文を出した。

しかし、謝罪文からは真摯な反省が見られない。キム・ジヨン会長をはじめ、主要役員たちですら光州を訪れることはなく、大会関係者らの不満が高まっている。絶えることのない現場の雑音の中で、韓国水泳の未来にも暗雲が立ち込めている。

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