北京パラでも警戒すべき“氷質・雪質”問題…韓国選手団も懸念「質が良くないことはわかっている」

北京冬季パラリンピック(以下、北京パラ)の開幕が迫るなか、韓国選手団に“氷質・雪質注意報”が発令されている。

【写真】韓国代表、東京五輪で“握手拒否”の瞬間

北京パラに出場する韓国選手団は去る2月25日、出陣式を終えて仁川国際空港から北京へと発った。

アルペンスキーや車いすカーリングなど6種目に計69人が出場する韓国選手団は、今大会の目標を銅メダル2枚としている。

なお、北京パラは3月4日から13日まで行われる。

出場選手からも懸念の声

冬季スポーツ強豪国との厳しい試合が予想されるなか、今大会では特に“氷質・雪質”への適応も、パフォーマンスに大きな影響を及ぼす見通しだ。

北京現地の氷質や雪質の問題はオリンピックの時点で取り上げられていた。スピードスケート・ショートトラックでは多くの選手が表情で転倒し、100%人口雪で作られた雪上競技でも「雪質が良くない」という酷評が相次いだ。

それだけに、同じ場所で開催されるパラリンピックでも、氷質と雪質の問題が選手の足を引っ張る可能性は高い。

氷質への適応が最大のカギを握るカーリングでは、韓国代表は昨年に北京パラ会場の国家水泳センターで世界選手権を戦い、会場の状態を確認。大会後には利川(イチョン)選手村カーリング場の氷質を北京パラ会場に似せて造成した。

車いすカーリング韓国代表のスキップを務めるコ・スンナムは、「氷質によってストーンの軌跡は変わると思うが、自分たちの練習場の氷質を北京のようにした。パラリンピックでも役に立つはずだ」と、氷質への適応を強調した。

(写真=大韓障がい者体育会)

メダル獲得が期待される雪上種目の選手たちも、現地の雪質に懸念を抱いているのは同じだ。

1996年から現在まで約25年以上も代表に選ばれ続け、北京パラで自身5度目のパラリンピックに出場するハン・サンミン(アルペンスキー座位)は、「雪を踏んでみないとわからない。先に現地で練習をするだけに、監督やコーチングスタッフたちとデータを作って分析する予定だ。フィードバックが届き次第、適応しようと思う」と語った。

アルペンスキー視覚障がいのチェ・サラも、「現地の雪質が良くないということはわかっている。最大限、雪の状態に慣れることができるよう努力する」と懸念を示した。

現地の環境が良くないとはいえ、全員が同じ条件で競技をすることに変わりはない。氷質と雪質の問題を克服してこそ、夢に見たメダル獲得も可能だ。

韓国選手団が北京パラで4年間の努力を結実させるには、現地への適応が大きなカギを握る。

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