メジャー今季5勝と絶好調のリュ・ヒョンジン。彼を支えるトレーニングコーチの“思い”とは

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大仕事を成し遂げるためには、主演と同じくらい素晴らしい“助演”が必要だ。

メジャーリーグを舞台に大活躍を見せているロサンゼルス・ドジャースの投手リュ・ヒョンジンもそうだ。リュ・ヒョンジンは今シーズンに先立って、誰よりも自分の体をよく知っているトレーニングコーチ、キム・ヨンイルと力を合わせた。

肩の手術後、冬が訪れるたびに自分を助けてくれたキムコーチと力を合わせれば、より高く跳躍できると信じ、その信頼は現実のもととなっている。

リュ・ヒョンジンが8イニング無失点の好投を見せた5月13日(日本時間)のワシントン・ナショナルズ戦後、キムコーチと電話でリュ・ヒョンジンの最近のコンディションと今後の管理などについて聞いた。

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キムコーチは、今年2月末からドジャースのリュ・ヒョンジン専属トレーナーとなった。ドジャースに所属しているだけに、選手団と一緒にユニホームを着てリュ・ヒョンジンを担当する。

昨年まで韓国プロ野球球団の専門トレーナーとして長らく活動したキムコーチは、2008年の北京五輪、2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)といった国際大会でも韓国代表としてチームを支えた。キムコーチは去年の冬、リュ・ヒョンジンからの丁重な要請と世界最高の舞台を経験したい思いで、ドジャースと契約した。

「リュ・ヒョンジンが全盛期に入ったようだ」と尋ねると、キムコーチは「私は福が多いようだ。実際、プロの舞台というのが実力だけで成り立つものではないではないか。最近ヒョンジンが、本当に良くしていて、ありがたいばかりだ」と笑った。

(写真提供=A-SPEC corporation)リュ・ヒョンジン(左)とキム・ヨンイルコーチ

続いて彼は、「聞いたことがあるだけだったメジャーリーグのスケジュールを実際に消化してみると、かなり大変だった。それなりに韓国プロ野球で30年間活動したが、2月末にアメリカに来てから現在まで、ぴったり3日だけ休んだ。キャンプ期間に2日、シーズン中の1日が休日のすべてだった。遠征の移動や飛行機による疲労、時差など、苦労が多かった。それでもヒョンジンはメジャー7年目だからか、すでに適応していた。先発投手だけに、球団が管理してくれる部分も大きい」とメジャーリーグで過ごした80日間を振り返った。

リュ・ヒョンジンの現在のコンディションについて尋ねると、「ひとまずヒョンジンは持って生まれた身体条件が本当に良い。簡単にいえば、東洋人を超えた身体条件だ。メジャーでプレーしているヨーロッパ選手と変わらないと見ればいい」としながら、続けた。

「さらに肩の手術後、自己管理を本当に徹底している。自らこれ以上ケガをしたらいけないと考え、いつもしっかり準備している。それとともに投手にとって最も重要な肩と肘の健康を取り戻した。制球力に優れた投手だが、スピードの重要性も知っている。状況に応じて92マイル以上を投げるではないか。健康的な体に自信が噛み合っているから、可能なことだ」

キムコーチは過去と比較して、リュ・ヒョンジンの変化した点も挙げた。

彼は「2008年の北京五輪で初めてヒョンジンと会った。その頃のヒョンジンは、ボールが良い選手、野球だけ上手な選手だった。今は野球が上手いだけでなく、賢さも備えた選手といえる。当時はコンディションの大切さを知らなかったが、今は健康を大切に考えて、それを守ろうと努力する選手になった」と分析した。

リュ・ヒョンジンの現在のコンディションについては、「肉体的にリュ・ヒョンジンの全盛期は今だ。11年前に比べて、筋肉量などがはるかに進化している」と話した。 

練習中にキャッチボールをするリュ・ヒョンジン

さらにキムコーチは、「環境の違いが大きく作用した。ここでプレーする東洋人投手を見ると、みんな同じような過程を踏んでいる。ヒョンジンだけでなく、ダルビッシュ有と田中将大も怪我を経験しなかっただろうか。彼らはいずれも自国のリーグでは緩急の調節をしながら、力を温存するピッチングをした。しかしメジャーではそうすることができない」と指摘した。

「1回から全力を尽くさなければならない。さらに、日程も詰っている。そのような過程で、体に無理が来て手術を受けることになる。東洋の選手たちだけでなく、多くの選手がケガをする。それを克服するためには、徹底的に管理して運動するしかない」と、最高の舞台で成功するために節制とトレーニングの必要性を強調した。

「大ケガは好調なときほど起こる」

ひやりとした瞬間もあった。

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