後輩選手に暴行を加え、わいせつ行為をした疑いが持たれている元プロサッカー選手が拘束された。
大邱(テグ)警察庁が6月10日に明らかにしたところによると、大邱地裁令状専担部(キム・サンユン部長判事)はこの日、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反の疑いが持たれている元プロサッカー選手A氏に対する拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を開き、「逃走の恐れがある」として、逮捕令状を発行した。
A氏は去る2018年3月から9月にかけて、大邱FC所属の後輩選手B氏に罰で頭を床に打ち付けさせたり、物をB氏に向かって投げつけるなど、数回にわたり暴行を加えた疑いが持たれている。
また、B氏の服を脱がせたり身体の特定部位を触ったりし、性的羞恥心を与えるなど、わいせつ行為を行った容疑も持たれている。それだけでなく、また別の後輩C氏に体罰を加えるなど、暴行の疑いも浮上した。
A氏による暴行とわいせつ行為の事実は、B氏側が今年4月に青瓦台の国民請願掲示板に「わいせつ行為と暴力の事実を黙認した大邱FCと加害選手の正当な処罰を望む」という嘆願書が提出されたことで明らかになった。
請願人は「A氏が外出を禁止させ、メールやカカオトークで“拷問を受けよう”と脅迫したこともある」とし、「ガラス製の物を投げつけてケガをしたほか、就寝時間に服を脱がせられて性的羞恥心も経験した」と主張した。
一方、A氏は「先輩として、チームの規律を破ったことに対する訓戒程度の罰はあったが、ケガを負わせたりわいせつ行為をしたりしたことはなかった」と、B氏の主張に反論している。
なお、現在の大邱FCには日本人MF西翼や元ガンバ大阪の元韓国代表FWイ・グノ、元松本山雅FCのブラジル人MFセルジーニョ、元大分トリニータの韓国人GKムン・キョンゴンらが所属している。
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