韓国カーリング女子の“指導者パワハラ騒動”に決着か…元連盟副会長一家が「永久除名処分」に

慶北(キョンプク)体育会“チーム・キム”からの告発を受けた韓国カーリング競技連盟元副会長のキム・ギョンドゥ氏及びその一家が、韓国カーリング界から永久除名された。

【写真】韓国の“メガネ先輩”「ママさん選手として」

カーリング連盟は11月30日、チーム・キムの指導者パワハラ訴えに対する文化体育観光部の特定監査結果、キム・ギョンドゥ氏一家に永久処分の懲戒を下すことを発表した。

カーリング連盟は去る25日に第3次スポーツ公正委員会を開き、チーム・キムの訴えをきっかけとした文体部の特定監査結果に基づく処分要求により、懲戒容疑者であるキム・ギョンドゥ氏一家を永久除名した。

“チーム・キム”が韓国代表に返り咲く

去る2018年の平昌五輪に女子カーリング韓国代表として出場し、銀メダルの栄誉を手にしたチーム・キム。

しかし、その栄光もつかの間、彼女たちは“指導者パワハラ問題”によって暗い時間を過ごしてきた。

特に過去2シーズン、チーム・キムは韓国代表の座を春川(チュンチョン)市庁(スキップ:キム・ミンジ)や京義(キョンギ)道庁(スキップ:キム・ウンジ)に明け渡してきた。

平昌五輪で銀メダルを獲得した女子カーリング韓国代表(左からキム・ウンジョン、キム・ギョンエ、キム・ソンヨン、キム・ヨンミ、キム・チョヒ)

その間にスキップのキム・ウンジョンは結婚。妊娠、出産による離脱のため、チーム・キムはリーダー不在問題まで抱え込んだ。

ただ、昨年にキム・ウンジョンがチームに復帰してからは安定を取り戻した。平昌五輪をともにしたサードのキム・ギョンエ、セカンドのキム・チョヒ、リードのキム・ソンヨンらも再び意気投合し、11月末に行われた2020 KB金融・韓国カーリング選手権大会兼国家代表選抜女子決勝戦では京畿道庁を下し優勝。2020-2021シーズンの代表資格を獲得した。

「カーリング界に残る慢性的問題を断絶する」

だが、そうした中でもキム・ギョンドゥ氏一家との雑音は絶えなかった。

すでに昨年2月、文体部の合同監査を通じ、キム・ギョンドゥ氏ら指導者のパワハラが事実であることが明らかになった。それでもチーム・キム側は、「キム・ギョンドゥ一家はカーリング界を離れず、復帰のタイミングを狙っている」と言及してきた。

これに対し、カーリング連盟スポーツ公取委は文体部の特定監査結果による処分要求、また、同年4月の懲戒容疑者の再審要請に対し、6月末に文体部が棄却と却下の決定を下したことを考慮した。

また、キム・ギョンドゥ元副会長とその娘キム・ミンジョン前監督、その夫チャン・バンソク前監督の会計不正及び横領、背任、職権乱用、組織私有化、そして採用不正などの容疑をすべて認めることを明らかにした。

左からキム・ギョンドゥ元副会長、キム・ミンジョン監督、チャン・バンソク監督

カーリング連盟は「スポーツ公取委の規律違反行為に対する根絶意思を盛り込み、厳正かつ断固として責任を問うた」とし、「平昌五輪で韓国カーリング史上初の銀メダル神話を生み出した慶北体育会所属選手の訴え文は国民的波紋を呼んだ」と、国民的・時代的欲求を積極的に受け入れたことを強調した。

これとともに、カーリング連盟は「国内カーリング界に残存する派閥と、統合を阻害する慢性的な問題を断絶するという強い意志を込め、キム・ギョンドゥ一家のカーリングに対する関与と悪影響を永久に遮断し、カーリングの新たな出発を誓った」と付け加えた。

カーリング連盟のキム・グフェ会長職務代行は、「適法で公正なスポーツ大原則に従い、基本に忠実な“正義の連盟”と“選手の人権保護”を最優先の価値として確保するという覚悟で、違法行為に対しては厳正かつ断固たる懲戒を、フェアプレーに対しては褒賞と賞賛で、刷新と早期活性化に向けて最善の努力を傾ける」と述べた。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集