「感動で震えが止まらなかった」
11月12日(日本時間)に、斗山ベアーズとのプレーオフ第2戦を控えたKTウィズチアリーダーのキム・ジナの顔からは、第1戦の冷めやらぬ興奮が感じられた。11月9日に行われたプレーオフ第1戦では、KTが3-2で接戦を制していた。
チアリーダーのキム・ジナは「試合前、スタジアムに向かう道中から震えていた。正直に言って試合中盤まではどのような流れだったか覚えていない。試合後半に鳴り物を持ち出して応援したが、そのときからファンと通じ合えた気がした。思っていたよりも多くのファンが来てくれたおかげで団結できた。私たちの応援に頑張ってついてきてくれて感動した」と満足げな笑顔を浮かべた。
この試合、8回裏にKTのユ・ハンジュンが同点タイムリーを打った場面で、スタジアムのボルテージは最高潮に達した。キム・ジナはともに試合を盛り上げた仲間のチアリーダーたちと感動をわかちあっていた。
彼女は「私たちのチームは尻上がりに調子を上げるので、誰か打ってくれるはずという信頼があった。ユ・ハンジュン選手が同点タイムリーを打ったときは鳥肌が立った。一緒に応援していた他のチアリーダーは涙を流しており、私も抱きあって一緒に泣いた。レギュラーシーズンよりも格段に緊張感のある試合だった」と、当時の雰囲気をふりかえった。
KTウィズがポストシーズン初参戦であるように、応援団も同舞台での応援は初体験だった。一方、斗山はチームとしても応援団としてもポストシーズンでの経験は豊富だ。
彼女は「最初は私たちが応援で負けてしまわないか心配だった。斗山はファンも多く、1塁側観客席(KTウィズ側)も斗山のファンで埋まるのではという不安もあった。ところが蓋を開けてみると心配は杞憂だった。1塁側はKTファンであふれており、とても誇らしかったし、とても満足だった」と語った。
キム・ジナは多くのKTファンから愛されている人物だ。彼女は「KTチアリーダーが愛されていることは知っている。ポストシーズンでも一緒に応援することができて感慨深い。ファンのおかげで私もさらに頑張らなければと思った」と、感謝を伝えた。
またキム・ジナは、KTの応援方法についても話してくれた。KTでは応援時に使う旗にミントカラーを採用している。球団のイメージカラーは黒、白、赤の3色だが、他の球団との差別化を図るためとのことだ。彼女は「ミントカラーは他の球団が使ってない色。(球団イメージカラーの)赤とミントを織り交ぜて応援するととても目立つ」とし、KTオリジナルの応援に誇らしさをにじませた。
最後に「レギュラーシーズンを2位で終え、ポストシーズンでも好成績を出してくれると信じている。応援団もファンと一緒に、チームがより良い結果を出せるよう最善を尽くしたい」とし、ポストシーズンでの飛躍を祈ってエールを送った。
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