全北現代が史上初のKリーグ4連覇を達成!引退の41歳イ・ドングッも最高の締めくくり

2020年11月02日 サッカー #Kリーグ

全北現代にとっても、イ・ドングッ(41)にとっても完璧な締めくくりだった。

【注目】今季で引退の41歳イ・ドングッ、注目のセカンドキャリアは?

全北現代は11月1日、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われた大邱FCとのKリーグ最終戦で2-0の勝利を収め、リーグ優勝を果たした。勝ち点60を確保した全北現代は、同時間、光州FCを下した蔚山現代を寄せ付けず、1位を確定させた。

これで全北現代はKリーグ史上初の4年連続リーグ制覇に加え、歴代最多となる通算8度目の優勝を達成。通算優勝回数は城南FC(7回)と並んでいたが、今回の優勝で単独首位となった。

リーグ優勝、偉大な選手の引退式…完璧

全北現代は今シーズン中盤まで、優勝とは若干の距離があるように見えた。連敗もあり、一時は蔚山現代に勝ち点差5をつけられるなど、難しいシーズンを送った。

しかし蔚山現代との3度の直接対決をすべて制し、最終的には逆転した。最も重要な、事実上の決勝戦ともされた蔚山現代との直接対決を制したことで、最終的に表彰台の頂点に上った。

11月1日に行われた大邱FC戦でゴールを決めたチョ・ギュソン(左から2番目)を称える全北現代メンバーたち

11月1日の大邱FC戦は、全北現代のリーグ優勝決定戦であり、イ・ドングッの引退試合でもあった。イ・ドングッは前節の蔚山現代戦に勝利した後、引退を発表した。1998年、彗星のように現れて韓国サッカーの柱として活躍したイ・ドングッは、23年間の現役生活をおえることにした。

先立って行われた記者会見でイ・ドングッは、「いつも妻とは、最後はハッピーエンドで終えたいと話していた。狙ったように流れていったようだ。最後の試合で優勝して引退する選手が、何人いるだろうか。その瞬間に自分がいると考えたら、良いことだと思う。ハッピーエンドだろうと思う」と、引退試合で優勝を決定したいという意志を表わした。

勝利への意志が確固としていたイ・ドングッは先発出場し、全北現代の攻撃を主導した。「コンディションが良い」というイ・ドングッの言葉通り、競技力が目立った。チョ・ギュソンが2ゴールを決めてリードしている状況で、イ・ドングッはフルタイムを消化し、脅威的な動きで何度かチャンスを演出した。イ・スンギ、ソン・ジュンホ、モドゥ・バーロウなどは、イ・ドングッのゴールを支援するために熱心にパスを送っているようにも見えた。

結果的にゴールを決めることはできなかったが、イ・ドングッは最高の形で引退試合を行った。

イ・ドングッに対する声援も熱かった。この日の試合のチケットは完売し、ダフ屋が登場するほど大きな関心を集めた。新型コロナの影響で限定的だったものの、1万251人の観客が競技場を訪れた。イ・ドングッの背番号を象徴する前半20分には拍手が送られ、“ライオンキング”に別れの挨拶を伝えた。

さらに現代(ヒュンダイ)自動車グループのチョン・ウィソン会長が、競技場を初めて訪れた。チョン会長は試合中に席を立って応援し、授賞式に参加するなど、クラブオーナーとして試合を満喫している様子だった。

優勝した全北現代イ・ドングッ(左から2番目)が優勝トロフィーを掲げている

引退式も感動的だった。

全北現代は事前に準備したイ・ドングッの大型ユニホームをハーフラインから振って引退式を開始した。全北現代はイ・ドングッの背番号20番を永久欠番と発表し、観客は拍手で応えた。親友である忠南牙山FCパク・ドンヒョク監督が花束を渡した。全州市はイ・ドングッに名誉市民証をプレゼントした。最後に家族がともにした。5人の子供は事前に録音した映像で、父を励ましたりした。

イ・ドングッは「引退した日に優勝を達成した。思い描いたハッピーエンドだ。うれしい」と涙を流し、「これ以上20番のイ・ドングッを見ることができないということが残念だ。全北に来て得たものが多い。皆さんと出会えた。上手くいったときもそうでないときも、私に応援してくれたファンの皆さんに感謝を申し上げる」と、全北ファンに向かって感謝の意を伝えた。

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