韓国野球委員会(以下、KBO)は12月21日、2019年韓国プロ野球のリーグ規定と野球規則の改正に対する規則委員会の協議結果を発表した。
規則委員会では公式の規則を世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のものと同一にする見直しが行われた。
WBSCが定めた競技の目的、競技場、用具・ユニフォーム、試合の準備、試合の進行、反則行為、試合の終了、審判員、記録に関する規則の9箇条に沿って統合、再配置を行い、条項別に細分化の必要な部分を検討して変更を実施した。
新たに改訂された規則はベースコーチ、バッターボックスの規則補完、選手交代、投球後のボールデッド区域でのプレーなどがある。
また、選手の負傷を防止し安全な競技運営を行うための“ダブルプレー時のスライディング規定”が新設された。
走者が正当な目的のスライディングではなく、ダブルプレーの成立を妨害する目的で野手に接触した、または接触を試みた場合に守備妨害が適応される。
審判員が守備妨害と判断した場合、すべての走者と打者にアウトが言い渡される。
また、該当のランナーが既にアウトとなっている場合には、野手側がダブルプレーを試みた対象のランナーにアウトが言い渡される。この審判はビデオ判定の対象だ。
国際大会における競争力の強化と、“打高投底”現象を緩和するために、KBOリーグの単一試合使用球の反発係数は国際平均値に合わせて下方修正された。
大リーグや日本プロ野球に比べてやや高かった0.4134以上、0.4374以下から、0.4034以上0.4234以下と反発係数を下げている。
野球バットの表面に塗布する塗料は、透明(木材固有の色)、赤と区別されている茶色、濃いグレー、黒でなければならない。
また、バットの素材がメープルなどの散孔材の場合、材質の特性上、ヘッド部分の木目は見えなくても、持ち手の部分で必ず木目が見えなければならない。
今後は、公認された輸入販売業者を通さなかったMLB、NPB公認バットをその年の認定申請期間終了後にKBOで使用したい場合は、その選手が球団を介してKBOに直接公認を申請しなければならい。
そして試合前に審判からバットの確認を取り、認証マークを貼付することになった。
一方、KBOのフューチャーズリーグでは、試合前に提出された打順表に指名打者として記載された選手がKBOリーグの現役選手登録などのやむを得ない理由がある場合には、先発投手を相手に1回の打撃をしなくても、交代できると言う規定が新設された。
今回改正された規定と規則は、2019年シーズンから適用される。
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