代表監督を選任するための技術委員会を12月に構成するとしながら、韓国未来協議会の初協議は来年1月に開かれる。順序が明らかにおかしいのだ。
未来協議会委員に選任された野球関係者は、「未来協議会の最初の会議は、1月中に開くことにした。未来協議会の主要議題のひとつは代表チーム選抜のための技術委員会の構成だが、最初の会議の前に技術委員会を構成するという」と、もどかしそうに述べた。
同関係者は、「チョン・ウンチャン総裁が専任監督制に反対する意思を表明し、ソン・ドンヨル監督が辞任したため、代表監督については原点に戻って議論されるのだと思っていた。ところがKBO理事会で、また専任監督制を継続していくことを決定した。まったく何が何だかわからない」と不満を吐露する。
代表監督の選任過程がねじれていくのは、チョン総裁の即興的な言動と正確な立場の整理が行われていないことが原因だ。
チョン総裁は、ソン・ドンヨル監督率いる韓国代表がジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得したにもかかわらず、兵役免除のための代表選抜と議論が巻き起こると、9月上旬に謝罪会見を行い、未来協議会の発足などを代案として提示した。しかし、しっかりとした評価や協議過程なしに設けられた中身のない記者会見で、火に油を注いだだけだった。
10月末には、韓国国会の文化観光委員会・国政監査に、ソン・ドンヨル監督とチョン総裁が呼び出される受難を経験した。国政監査でチョン総裁は、ソン・ドンヨル監督の代表選手選抜過程に不覚があったと指摘、「専任監督制は必要ない」という意見を表明した。最終的にソン・ドンヨル監督は11月14日、KBOで記者会見を開き、辞任を表明して代表監督から退いた。
ところがKBO理事会は11月27日、総裁の意思に反して、東京五輪まで専任監督制を継続するという決定を下した。