大谷翔平が2026年WBCへの出場意思を明らかにした。招集をめぐってさまざまな憶測が流れていただけに、侍ジャパンとしては胸をなで下ろした形だ。一方、韓国には超大型の“悪材料”として襲いかかることになった。
大谷は11月25日(日本時間)、インスタグラムで「ファンの皆さん、素晴らしいシーズンをありがとうございました。これからも一生懸命練習し、また来年お会いできることを楽しみにしています」という短い英文のメッセージを投稿した。
注目すべきは投稿の最後だ。
大谷は侍ジャパンユニホームを着た自身の写真とともに、「日本を代表して再びプレーできることを嬉しく思います」と伝えた。写真には「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」と綴られていた。このため、大谷が来年のWBC本大会に参戦することが確実となった。
大谷はロサンゼルス・ドジャースをワールドシリーズ連覇に導いた立役者であり、日本を象徴するスーパースターだ。メジャーリーグでは過去5シーズンのうち4度も満票MVPを獲得し、前回の2023年WBCでも大会MVPに輝いた。アメリカとの決勝では最後の打者マイク・トラウトを三振に仕留め世界一を決めるなど、数々の名場面を生んだことは記憶に新しい。
当初は山本由伸、佐々木朗希などドジャース同僚とともに来年のWBC出場が有力視されていたが、日本国内やアメリカメディアの間ではドジャースのデーブ・ロバーツ監督が懸念を示したという報道もあり、一時は不穏な空気が漂っていた。だが、大谷が自ら出場を宣言したことで、“単なるハプニング”として収束することとなった。
大谷は今季158試合に出場して打率0.282、55本塁打、102打点、OPS(出塁率+長打率)1.014という圧巻の成績を残した。打者としては自己最多の55本塁打を放ち、投手としても14試合で防御率2.87を記録した。
もっとも、WBCで二刀流を継続するかは不透明だ。来季は本格的に投手として復帰する必要があり、ドジャースのワールドシリーズ3連覇を狙ううえでも過負荷を避けなければならない。
台湾、韓国、オーストラリア、チェコと同じプールCに入ったディフェンディングチャンピオンの日本は、来年3月6日に東京ドームでWBC1次ラウンドの初戦を迎える。韓国とは7日に対戦する予定だ。
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