韓国プロ野球の試合会場で死亡事故が発生した。
馬山(マサン)東部警察署は3月31日、韓国プロ野球球団NCダイノスの本拠地・昌原(チャンウォン)NCパークで発生した落下事故の被害を受けた20代女性A氏が、同日11時15分頃に死亡したことを発表した。
昌原NCパークでは、LGツインズ対NCダイノスの試合が行われた3月29日に落下事故が発生した。
当時、三塁側観客席付近の建物の壁面に設置された「ルーバー」と呼ばれる通気用の物体が落下し、付近にいた観客3人が負傷した。
A氏は頭部に重傷を負い、病院に搬送され緊急手術を受けた。また、A氏の妹である10代女性B氏も鎖骨を骨折し、治療を受けている。もう一人の被害者C氏も足に外傷を負い、病院で手当てを受けた。
A氏とB氏は野球観戦のため、昌原NCパークから約55km離れた慶尚南道(キョンサンナムド)西部の晋州(チンジュ)より現地に訪れていた。
落下したルーバーは長さ2.6m、幅40cmのアルミ製だった。
ルーバーとは建築物の外壁や天井などに使用されるもので、通常は空気循環などのために設置される。今回は三塁側観客席付近の建物3階に設置されていたルーバーが落下し、1階相当に地上部にいたA氏たちを襲った。
A氏の悲報が伝えられると、昌原NCパークを本拠地として使用するNCダイノスの球団内部も沈痛な雰囲気となっている。
球団関係者は本紙『スポーツソウル』の取材に対し、申し訳なさからしばらく言葉を失い、堪えていた涙を流した。
そして、「故人のご冥福をお祈り申し上げます。心より哀悼の意を表し、ご遺族の皆様に深くお詫びとお悔やみの言葉を申し上げます」とし、「ご遺族のお気持ちすべてを理解することはできませんが、球団として最大限の支援を惜しまない方針です」と頭を下げた。
なお、警察はA氏の死亡を受け、業務上過失致死などの疑いで昌原市およびNCダイノス関係者に対する調査を行う定だ。
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