2024年シーズンの韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーで“3冠”を達成し、来季の米国女子ツアー挑戦を表明しているユン・イナ(21)が、新たなマネジメント会社と契約を結んだ。
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セマ・スポーツマーケティングは11月26日、ユン・イナと来る12月1日基準でマネジメント契約を締結したことを発表した。
同社には現在、コ・ジンヨン(29)やパク・ソンヒョン(31)、ユ・ヘラン(23)、パン・シンシル(20)など、韓国女子ツアーや米国女子ツアーで活躍するゴルファーたちが所属している。
セマ・スポーツマーケティングはユン・イナとの契約に際し、「ユン・イナは今年のKLPGAツアーで卓越した成果を見せ、優れたパフォーマンスを証明した。シーズンを通して安定した試合運び、力強いパフォーマンスを基に主要タイトル3冠を獲得し、ファンや関係者に深い印象を残した」と伝えた。
また、「技術の完成度と集中力を兼ね備えた競技スタイルは、KLPGAツアーを越えて世界の舞台でも十分通じる実力を兼ね備えている」とし、国際的な選手として飛躍するために惜しみないサポートをする意志を示した。
ユン・イナも、「セマ・スポーツマーケティングとともにすることができ、とても心強い。ゴルフを再びスタートさせるという心構えで、今後も発展を続ける選手になる。国内の舞台での経験を基に、より広い世界に向かって進みたい。アメリカ進出という大きな目標を達成するために、セマ・スポーツマーケティングの専門的で体系的な支援が大きな力になると信じている」と意気込みを伝えた。
なお、ユン・イナは来る12月5日から5日間にかけて米アラバマ州モービルのマグノリア・グローブ・ゴルフ・コースで行われる米国女子ツアーのQシリーズ(最終予選会)に出場するため、11月28日にアメリカに出国する。Qシリーズで上位25人以内に入ることができれば、2025年シーズンより米国女子ツアーを主戦場として活動することができる。
ユン・イナは2024年シーズンの韓国女子ツアーで25大会に出場し、21大会で予選通過。優勝は8月に行われた「第11回済州三多水マスターズ」の1回のみだったが、2位入賞4回、3位入賞3回、トップ10入り14回と抜群の安定感を見せた。
そして、大賞、賞金女王、平均ストローク賞の3冠を達成し、「不正行為による出場停止処分」から復帰した最初のシーズンながら、1年間のブランクを感じさせない実力を証明した。
彼女が犯した不正行為とは、去る2022年6月に行われた「DBグループ・第36回韓国女子オープン・ゴルフ選手権大会」第1ラウンド中の“誤球プレー”だ。
当時、彼女は自身のティーショットで右にそれた球をラフで発見したと判断し、そのままプレーを続行した。ただ、実際には自身がマークした球ではなく、まったく別の球でプレーを続けていたのだ。
にもかかわらず、ユン・イナは誤球プレーをした事実を大会後1カ月間報告せず。結局、同年7月に遅れて韓国ゴルフ協会(KGA)に申告したものの、KGAよりKGA主催大会への3年間の出場停止処分、さらにはKLPGAよりKLPGA主管・主催の全大会への3年間の出場停止処分が下された。
このため、2023年シーズンは正規ツアー、下部ツアーを問わず1年間公式戦に出場しなかったが、出場停止期間に行った約50時間の社会奉仕活動、さらにはファンによる3500件近い嘆願によって今年1月に出場停止期間が「3年」から「1年6カ月」へと減免。これにより、2024年シーズンから正規ツアー復帰を果たしていた。
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