巨人と阪神に加入した韓国プロ野球MVPバッターの直接対決が“早くて5月”と言われているワケ

2021年02月04日 スポーツ一般 #野球

韓国プロ野球(KBO)でレギュラーシーズンMVPを獲得した外国人打者の直接対決は、日本プロ野球開幕から1カ月ほど待たなければならないようだ。

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日本政府は2月2日、新型コロナによる緊急事態宣言を1カ月延長し、3月7日まで外国人への新規ビザ発給中断を発表した。

日本プロ野球で永遠のライバル、読売ジャイアンツと阪神タイガースにそれぞれ入団したエリク・テムズとメル・ロハス・ジュニアはまだアメリカにいるようだ。

1月に発令された緊急事態宣言により、日本への入国を逃していた彼らは、再び発令された緊急事態宣言により、3月7日以降に入国が可能となる。

読売ジャイアンツに入団したエリク・テムズ(左)と、阪神タイガースに入団したメル・ロハス・ジュニア(右)

日本シリーズ制覇を狙う巨人にとっても計算外

日本野球界も非常事態だ。特に読売ジャイアンツは日本シリーズでの雪辱を果たすべく、2020年KBOリーグMVPのラウル・アルカンタラ投手も獲得したが、出だしから暗雲が立ち込めている。

読売ジャイアンツの原辰徳監督はスポーツ報知のインタビューで「政府の方針を守らないという話ではない」としながらも、「緩和措置があるべきだ。アスリートが2週間何もしないというのは大変だ。スポーツ庁がきっかけを作ってほしい」と強調している。

入国時期が遅れるので、自己隔離などの措置を緩和してほしいという要請だ。野球界の目線で現状を見ると、原監督の要請は合理的だと言わざるを得ない。

韓国プロ野球時代のエリク・テムズ

入国してもすぐには起用できないワケ

海外からの入国者は、2週間の自己隔離をしなければならない。球団が基本的なトレーニング環境を整えることはできるが、野球は1人でできることがほとんど無い競技だ。

いくら個人トレーニングを積んだとしても、2週間の隔離生活のあと、復帰すれば基礎体力から見直さなければならない。速いボールに対応できるほどコンディションを上げるには少なくとも2週間が必要とされており、実践感覚を引き上げるにも2週間ほど時間が必要だ。

すなわち、1軍での試合に出場できるまでのコンディションを整えるには、それだけでおよそ6週間もかかるということだ。4月頭から実戦を含めたトレーニングを開始し、4月中旬に1軍に合流したとしても、テムズとロハスは日本のプロ野球は初めてのため懸念点は残る。

韓国プロ野球時代のメル・ロハス・ジュニア

日本の投手に適応するのにさらに1カ月はかかると予想されるため、1軍のメンバーリストに安定して名を連ねるのは5月以降になるだろうと予測される。

読売ジャイアンツの関係者は「緊急宣言が延長されるというは、先週からすでに具体化している。球団ではできることがあまりないため、遅れて合流する外国人選手のトレーニング環境を整えることが最善手」とし、「東京五輪で野球の金メダル獲得を至上命題としている日本球界を考慮すれば、プロ野球の興行も(五輪ブームにとって)無視できない要素だ。スポーツ庁が合理的な案を出してくれることを期待している」と語った。

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