日本人も戦う韓国プロサッカーKリーグ、「護国報勲の月」6月全試合で愛国歌斉唱へ…そのワケは?

Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟が政府の文化体育観光部と協力し、6月の「護国報勲の月」に特別なイベントを開催する。

【写真】「不快感与えた」日本代表を“韓国国旗”で紹介

文化体育観光部は「プロスポーツの現場で大韓民国を感じる」というテーマで、6月の1カ月間、プロスポーツを通じて「護国報勲の月」の意味を振り返る計画を立てている。

「護国報勲の月」とは「国のために自らの体と心を捧げた方々を称える月」という意味で、過去の歴史において6月に顕忠日、朝鮮戦争、第2延坪海戦などが起き、これによって命を落とし、犠牲となった人々を祈念すべく国家報勲処(今月5日に国家報勲部に格上げ)が制定した月だ。

この文化体育観光部の計画に連盟も積極的に参加し、Kリーグを通じて愛国、報勲文化の拡散において先頭に立とうとしている。

まず、6日の顕忠日に行われるKリーグ1(1部)第17節の水原(スウォン)FC対蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)、浦項(ポハン)スティーラーズ対済州(チェジュ)ユナイテッドの試合では、護国烈士及び護国英霊に対する黙とうを行う。

また、6月の1カ月間、Kリーグ1とKリーグ2(2部)の試合が行われるすべての会場で、試合開始前に愛国歌(韓国国歌)を斉唱する。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)愛国歌斉唱時に敬礼する金泉尚武の選手たち

Kリーグ1第17節及び第19節、そしてKリーグ2第18節では、各チームのキャプテンが「最後まで探さなければならない121879太極旗」キャンペーンに際し、特別に製作されたキャプテンマークを着用する。

当該のキャプテンマークのデザインは、参戦勇士の遺骨箱を覆った太極旗を上から眺めた姿を形象化し、去る1953年の朝鮮戦争休戦から70年を迎える今年まで、まだ帰ってきていない12万1879人を忘れずに記憶しようという意味が込められている。

そして、6月24日と25日に行われるKリーグ1第19節、Kリーグ2第18節では、朝鮮戦争に戦闘兵を派遣した16カ国に対する感謝のメッセージが会場の電光掲示板に表示される。

このほか、連盟とともにKリーグの各チームも「護国報勲の月」に際して、国家有功者のキックオフセレモニーなどを含め、崇高な犠牲を称えて愛国心を実践する多様なイベントを開催する予定だ。

なお、今季Kリーグでは横浜F・マリノスからレンタル移籍中のMF天野純(31、全北現代モータース)のほか、元ザスパクサツ群馬、大宮アルディージャ、柏レイソル、浦和レッズのMF江坂任(31、蔚山現代)、元京都サンガF.C.、SC相模原、ザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津のMF石田雅俊(28、大田ハナシチズン)、MF鈴木圭太(25、大邱FC)、元横浜FM、アルビレックス新潟、モンテディオ山形、東京ヴェルディのMF佐藤優平(32)、MF西翼(33、ソウルイーランドFC)、MF高橋一輝(26、富川FC 1995)といった日本人選手がプレーしている。

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