マリノスからレンタル中の天野純に欧州組も…韓国王者主力が次々と因縁ライバル移籍の事態。なぜ?

本紙『スポーツソウル』が12月16日、独占でイ・ドンジュンの全北現代移籍を報じて以降、『ビルト』などドイツ有力メディアも「イ・ドンジュンがヘルタ・ベルリンと決別する。故郷の韓国に帰り、全北現代に合流する」と後続報道を出した。

イ・ドンジュンは当初、レンタル移籍の形式で古巣の蔚山現代に復帰を打診した。

しかし、蔚山現代側は10億ウォン(日本円=約1億円)程度とされるイ・ドンジュンの年俸を直ちに受け入れることが難しい状況だった。それに加えて、イ・ドンジュン退団後に代役で獲得したFWオム・ウォンサン(23)が期待以上の活躍を見せた。そのため、無理してイ・ドンジュンを獲得する理由がなかった。

また、天野に代わるアジア枠として獲得が確実視されている日本代表MF江坂任(30、浦和レッズ)も複数ポジションをこなせるだけに、彼に対する信頼も、復帰を図ったイ・ドンジュンに影響を及ぼした。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・ドンジュン

一方、キム監督との契約を延長し、選手構成の入れ替えを構想中の全北現代は、FWムン・ソンミン(30)など主力ウィンガーとの決別が有力だ。そのため、1997年生まれとまだ若く、なおかつ国内トップクラスのスピードと得点力を兼ね備えたイ・ドンジュンの獲得は良い代案だった。

また、ヘルタ・ベルリンは蔚山現代に支払った移籍金水準(約100万ユーロ=約1億4430万円)以上の欲張りを見せなかったが、全北現代はイ・ドンジュンの年俸を同等の水準に合わせるとともに、移籍金まで支払うという“手厚い投資”をした。

指揮官も困惑の天野移籍「残念だ」

 

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