GKまで“ゴール”してしまうほど、キム・シンウクの存在感は大きかった。
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196㎝の長身ストライカーであるキム・シンウクは9月10日、相手の首都アシガバードのコペドダグ・スタジアムで行われた2022年カタールW杯アジア2次予選・第1戦、トルクメニスタン代表との試合で、後半37分にファン・ウィジョと代わってピッチに投入されると、後半ロスタイムを含む約12分間を走りきった。
前半13分の先制以降、追加点を決められずにいた韓国は、キム・シンウクをターゲットとしたクロスプレーでトルクメニスタンのゴールをこじ開けようとした。
チョン・ウヨンの直接FKでようやく追加点を挙げてからは、キム・シンウクの脅威も衰えるかと思われたが、そうではなかった。キム・シンウクが相手DFを引き連れることでスペースが生まれ、後半45分にはソン・フンミンが最初のシュートを放つなど、存在感を放った。
また、後半ロスタイムには印象的なプレーも披露した。
中央大学ユース時代の先輩であるイ・ヨンが上げたクロスに反応し、フィジカルの強さを発揮して相手GKまでゴールに入れてしまったのだ。
キーパーチャージとなり得点は認められなかったが、キム・シンウクの誇る体格やコンタクトの強さが、アジアのなかでは比較的フィジカルの強いトルクメニスタンにも脅威となることを証明した。
キム・シンウクが出場した12分間の内容を見れば、北朝鮮やレバノンなど韓国に対抗できそうなチームとの試合で、彼の力が求められると思われる。キム・シンウクがアジアの舞台で活躍できる能力を持つことは間違いない。
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