日本でも“スマイルクイーン”の愛称で知られ人気を博した韓国の女子プロゴルファー、キム・ハヌル。先月行われた「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を最後に日本でのツアー生活に終止符を打った“スマイルクイーン”が、母国・韓国で正真正銘、最後の試合に挑んでいる。
昨日11月12日から江原道(カンウォンド)の春川(チュンチョン)市で始まったKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーの2021シーズン最終戦『SKシルダース-SKテレコムチャンピオンシップ2021』(賞金総額10億ウォン=約1億円、優勝賞金2億ウォン=約2000万円)がそれだ。
前日のオンラインメディア取材で「ゴルフ選手として成長させてくれたKLPGAツアーで最後の大会が行えることに意味がある。寒さに弱くて成績が少し心配ですが、最後まで笑顔と明るいエネルギーをたくさんお見せしたい」と語っていたキム・ハヌル。
現地取材している『スポーツソウル』のイ・ジュサン記者によると、今日の初日は肌寒い天気にもかかわらず、取材陣に手を振って明るい笑顔を見せたという。韓国帰国後もインスタグラムで近況を明らかにしていて、記者たちの間でも話題だったらしい。
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ただし、初日のスコアはふたつのバーディーがあったものの、5ボギー、1ダブルボギーの77。
11月12日から14日までの3日間で行われる『SKシルダース-SKテレコムチャンピオンシップ2021』は2日間を終えて上位30位までが最終ラウンドに進出できるだけに、初日終了後には「最終日までプレーするには明日は何打縮める必要がありますか?」とおどけていたという。
それでも用意された記者会見では引退についてもタップリと語ったというキム・ハヌル。『スポーツソウル』とKLPGAの協力で入手した記者会見の模様をここに紹介する。
―引退試合の最初のラウンドを終えた感想は。
とても大変でした。久しぶりに寒いなかプレーしたこともあってか、いつにも増して大変でした。
―日本で最後の出場となった大会(NOBUTA GROUP マスターズGCレディース)ではたくさん泣いていたが。
日本ツアーで活動を続けていたので、日本には親しい選手が多いです。選手たちが一人ずつ来てくれて、「お疲れ様」と言って皆泣いていました。友人たちが泣いていたので、私もその一週間はずっと泣いていました。
―ホン・ラン選手と同じシーズンに引退することになったが。
お姉さん(ホン・ラン)は私よりも2年もっとプレーしていたので、本当にすごいなと思います。私も頑張ったと思いますが、お姉さんは17年間一度もシードを失わなかったことが本当にすごいです。
―この時点での引退を決意した理由は。
引退については2年ほど前から悩んでいました。引退を決断することは容易ではありませんでした。コロナのために韓国に行き来することもできず、心も体も苦しかった。ゴルフ場に行っても以前のように楽しめずにいたので、もうやめた方が良いという考えが浮かびました。昨年からはパフォーマンスも落ちているという気も少しずつしていました。
―引退後はどのような人生を送る計画か。
ツアーからは退きますが、私はゴルフ人なのでゴルフを離れるつもりはありません。テレビ関係の仕事をすることになりそうです。具体的なことはこれから計画をゆっくり進めていく予定です。
―選手生活をしていて最も記憶に残っていることと、最も後悔していることは。
すべての優勝の瞬間が思い出されますが、初優勝したときが一番記憶に残っています。後悔していることは、2014年に初優勝したコースで延長まで持ち込まれた際、延長戦でハザードにボールが入ったことです。あれは今思い出しても顔から火が出るほどに恥ずかしい記憶です。
―ゴルフ人生を一言で表現するならば。
「よく耐えた」と言いたいです。ポジティブな意味ではないようです。最後はとても大変でした。新人王にもなり、賞金女王にもなりましたが、またどん底に落ちて、再び追い上げて優勝もし、一定でない選手生活を送ったようです。そのように下がったり上がったりとしていたので、長い間耐えることができたと思います。
―ツアーを戦う選手たちに先輩として一言アドバイスするならば。
日本では引退試合をしながら同僚の選手と写真もたくさん撮って、練習も一緒にして、ご飯も一緒に食べて楽しく過ごしました。もっと前から同僚たちと楽しみながらツアー生活をすれば良かったのに、どうしてそうできなかったんだろうと思いました。もちろん、ライバル関係ではありますが、大変なことも共有して良い話をしながら楽しめば、もっと幸せなツアー生活ができるはずということを必ず伝えてあげたいです。
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