全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースのキム・サンシク監督が、ガンバ大阪との最終戦で勝利することを誓った。
本日(7月10日、日本時間)、ウズベキスタンのブニョドコル・スタジアムで行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループHの第6節で、全北現代とガンバ大阪が激突する。
去る6月29日の第2節で対戦した際は、全北現代が日本人MF邦本宣裕(23)らのゴールで前半に2点リードするも、ガンバ大阪もFWパトリック(33)の2得点で同点に追いつき、最終的に2-2のドローに終わっていた。
第5節終了時点で、全北現代が4勝1分の勝ち点13でグループ首位での決勝トーナメント進出が確定した一方、ガンバ大阪は2勝3分の勝ち点9で2位。今季ACLの2位チームは成績上位3チームのみ決勝トーナメントに進出できるため、ガンバ大阪としては勝利が求められる一戦だ。
試合を翌日に控えた9日、全北現代からはキム・サンシク監督とMFチェ・ヨンジュン(29)が前日記者会見に出席。
キム監督は他グループで浦項(ポハン)スティーラースが名古屋グランパスに、大邱(テグ)FCが川崎フロンターレに2試合とも敗れたことに触れ、「Kリーグ勢がまだ日本のチーム相手に勝利を収めていない」とし、「韓国と日本のクラブ間による国家対抗戦だと考えている」と、決勝T進出が確定した状況でも貪欲に勝利を目指すことを決意。
続けて、「ガンバ大阪は必ず勝たなければ決勝トーナメントに進めないので、焦りや不安な気持ちがあるだろう。戦術的、攻撃的に相手の焦りを揺さぶれるよう準備を進めるつもりだ」と付け加えた。
また、チェ・ヨンジュンも「韓国の代表として、日本のチームと対戦することを選手たちも重要に考えている。試合の結果次第で、他グループのKリーグ勢が良い状況に置かれるかもしれない。すでにグループ1位を確定しているが、プロ選手としてすべての試合に勝つために戦う」と、グループ2位が確定した浦項や大邱FCのためにも勝利することを誓った。
以下、キム・サンシク監督、チェ・ヨンジュンとの一問一答。
◇
―ガンバ大阪戦に対する意気込みは。
キム・サンシク監督「グループ1位を確定したなかで行われるガンバ大阪との最後の試合だ。外部から今回の試合を見たとき、(我々の)モチベーションが低いと見られている。しかし、私をはじめ選手たちは、Kリーグ勢がまだ日本のチーム相手に勝利を収めていないし、韓国と日本のクラブ間による国家対抗戦だと考えており、重要に思っている。我々は今回の試合に多少気楽に臨むことができるが、ガンバ大阪は必ず勝たなければ決勝トーナメントに進めないので、焦りや不安な気持ちがあるだろう。戦術的、攻撃的に相手の焦りを揺さぶれるよう準備を進めるつもりだ」
チェ・ヨンジュン「韓国の代表として、日本のチームと対戦することを選手たちも重要に考えている。今回の試合結果で他グループのKリーグ勢が良い状況に置かれるかもしれないし、さらにはKリーグ勢がより良い条件と立場に立つことができるかもしれないので、必ず勝利したい。すでにグループ1位を確定しているが、プロ選手としてすべての試合に勝つために戦う」
―チェンライ・ユナイテッドやガンバ大阪相手には守備で不安な姿を見せたが、どのように準備を進めるのか。
キム・サンシク監督「記者会見でどの選手を起用して守備的に対応するとは言えないが、その質問には十分共感している。失点をせずに勝利することが目標なので、しっかり準備しようと思っている」
―今大会は短期間でグループステージ6試合を行った。全体的な現在の結果には満足しているのか。
キム・サンシク監督「ウズベキスタンに向かう時点で懸念があったし、現実になったこともあった。6試合のうち腹痛や小さい負傷こそあったが、重傷なく選手たちがよく勝ち抜いてくれた。試合結果的にも、格下のチームを相手にしたこともあったが、多くのゴールを奪うことができた。この部分は、韓国でKリーグの残り試合を消化する際に良い影響を与えると思う。今年は多くのチームがACLに参加した。今回のグループステージでは我々韓国勢が新たに参加した東南アジア勢より順位で上回ったが、数年後には彼らも競争力を備えるだろう」
―例年と異なる大会方式だ。中立地で長期間合宿をしてきたが、感想はどうか。
チェ・ヨンジュン「同じグループのタンピネスと同じホテルを使うことが最初は負担になった。ただ、試合に勝利した以降はそれほど気にしなくなった。我々が相手チームの立場であれば、良いとは思わなかったはずだ」
―昨年に次いで中立地開催のACLに参加しているが、この点についてどう思うか。
キム・サンシク監督「新型コロナウイルス感染症の影響で、従来のホーム&アウェー方式ではなく中立地で大会を戦ったが、長所と短所があるようだ。個人的にはこのような形で進めるのも悪くないと思う。日程に余裕はないが、多くの選手に機会を与えたことはモチベーションの面でも良かった。それに、1カ所で試合を行うことで環境にも適応できた。与えられた環境に順応し、取り組むこともアスリートには必然だ。どのような環境でも結果を作り出せるのが良いクラブチーム、良い選手だと考えている」
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