ドイツの舞台でも強心臓ぶりは変わらなかった。
ドイツ・ブンデスリーガのライプツィヒ移籍で夢にみた欧州ビッグリーグ本格進出を果たした韓国代表FWファン・ヒチャン(24)が、デビュー戦で早速初ゴールを挙げた。
ファン・ヒチャンは9月12日(日本時間)、敵地マックス・モーロック・シュタディオンで行われたニュルンベルクとのDFBポカール1回戦で先発出場。1ゴール1アシストを記録し、3-0の勝利に貢献した。
オーストリアのザルツブルクで4シーズン通算45ゴール(125試合)を挙げたファン・ヒチャンだが、今夏のライプツィヒ合流以後は短いオフシーズン期間も重なったため、プレシーズンマッチを一度も消化できなかった。
だが、チーム率いるユリアン・ナーゲルスマン監督は今回の試合を控え、「ファン・ヒチャンは無条件で先発」と公言。すでに証明されている彼の能力に信頼感を示した。
その信頼にファン・ヒチャンも応えて見せた。まるで以前から息を合わせているかのような連係プレーはもちろん、フィニッシュ面でも卓越したポテンシャルを見せつけた。
後半22分、ペナルティエリア内に侵入したファン・ヒチャンは、マイナス方向にグラウンダークロスを送り、ユスフ・ポウルセンのゴールをアシストした。終了間際にはゴール前のこぼれ球を左足で落ち着いて流し込み、デビューゴールも挙げた。
この日、1ゴール1アシストの活躍を披露したファン・ヒチャンは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)本大会と欧州ビッグリーグのデビュー戦双方で“ゴール&アシスト”を記録した初の韓国人選手となった。彼は昨年9月18日、CLデビューとなったヘンク戦で1ゴール2アシストを挙げていた。
韓国人選手が欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)デビュー戦で初ゴールを決めたのは、パク・チュヨン(35・FCソウル)がモナコ在籍時にリーグ・アン開幕戦のロリアン戦でゴールを決めた2008年以来、12年ぶりだ。
ソン・フンミン(28・トッテナム)も去る2010年、プロ初のクラブであるハンブルガーSVでデビュー戦にゴールを挙げたことはある。だが、すべてのコンペティション通じてデビュー戦でゴールを決めたのは、2010年代以降ではファン・ヒチャンが初となった。
5大リーグに限らず欧州の主要1部リーグにまで広げれば、リュ・スンウ(26・済州ユナイテッドFC)がハンガリー1部のフェレンツヴァーロシュに在籍していた2016年9月にデビュー戦でゴールを挙げていた。
欧州ビッグリーグで早々にデビューゴールを決められたことは、さらなる成功への近道となる。クラブのみならず代表戦でも強心臓ぶりを見せつけてきたファン・ヒチャンは、ドイツの舞台でも自身の能力を証明することに成功した。
ファン・ヒチャンは来る9月20日、今度はブンデスリーガでのデビューゴールに挑戦すべく、マインツとの開幕戦を戦う。
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