日本ではJリーグやNPBなどを配信するDAZN(ダゾーン)が、韓国市場への進出を検討しているようだ。
韓国国内では現在、スポーツ専門ストリーミングサービス『DAZN』の韓国進出の可能性が伝えられている。
2007年に設立され、英ロンドンに本社を置く『DAZN』(ダゾーン)は現在、世界200の国と地域でサービスを展開している。
そんななか、日本での“成功モデル”を基に台湾でもローンチを果たすなど、アジア市場攻略の次のターゲットとして韓国を検討しているという。
『DAZN』は今年1月、資産家レン・ブラヴァトニック氏から約8億2700万ドル(日本円=約1177億4701万円)の追加投資を受けた。また、同年2月にはサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」に対し株式10%を10億ドル(約1423億8523万円)で譲渡するなど、十分な資金を用意している。
市場関係者によると、『DAZN』はすでに確保している今年開催のFIFAクラブワールドカップ世界独占放映権とともに、韓国国内のシーズン制プロスポーツの放映権に関して協議を続けているという。
また、韓国ケーブルチャンネル『JTBC』が先週入札を発表した「オリンピックおよびワールドカップのOTT中継権」にも関心を示していると知られている。『DAZN』は近日中にも、韓国進出を公式に表明する可能性が高いと見られている。
現在の韓国スポーツOTT市場は、イングランド・プレミアリーグやAFCチャンピオンズリーグ、Kリーグなどを配信する『Coupang Play』と、2024年から年平均450億ウォン(約44億8091万円)で韓国プロ野球KBOリーグの独占放映権を獲得した『TVING』が実質的な“2強状態”。ここに「Netflix」も加わり、韓国における「国内3大OTT」として確固たる地位を築いている。
こうした市場状況で、『DAZN』がいかに既存OTTと差別化を図り、韓国スポーツOTT界で存在感を発揮できるかに注目が集まる。
(記事提供=OSEN)
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