過去に不正行為を知りながら申告しなかったことで、出場停止処分を受けた韓国女子ゴルファーのユン・イナ(21)が世界ランキングで上昇を続けている。
10月1日に発表された最新の女子ゴルフ世界ランキングで、ユン・イナは前週の43位から8ランクアップの35位に入った。
ユン・イナは去る9月26~29日に行われた韓国女子ツアーの「ハナ金融グループチャンピオンシップ」で、通算10アンダーの「278」で2位を記録し、世界ランキング上昇に成功した。
今回のランクアップで、ユン・イナは国内でプレーする韓国人選手で最高順位の34位イ・イェウォン(21)と1ランク差に迫った。今後の活躍次第では、イ・イェウォンを抜いてトップに立つ可能性もあり得る。
ユン・イナは去る2022年6月に行われた「DBグループ・第36回韓国女子オープン・ゴルフ選手権大会」で、第1ラウンド中に“誤球プレー”を犯すルール違反をした。加えて、この事実を大会終了から1カ月間明らかにせず、7月に遅れて韓国ゴルフ協会(KGA)に申告。これが大きく物議を醸し、KGAよりKGA主催大会への3年間の出場停止処分、さらにはKLPGAよりKLPGA主管・主催の全大会への3年間の出場停止処分が下された。
以降、2023年シーズンは1年間公式戦に出場せず。ただ、今年1月に出場停止期間が3年から「1年6カ月」に減免されたことで、2024年シーズンからの大会出場が可能となっていた。
出場停止が終了したユン・イナは、今年4月に韓国女子ツアー復帰戦を戦った当時の世界ランキングが422位だった。それから約半年という短期間で、計350ランク以上もの“ジャンプアップ”に成功した。
今季は現在まで20大会に出場して16大会で予選突破し、優勝1回、準優勝4回、3位2回を記録。賞金総額は10億3860万4286ウォン(約1億1350万円)で、賞金ランキング3位としている。
なお、米国女子ツアーでプレーする選手を含めて、ユン・イナよりも順位が高い選手はわずか6人しかいない。5位コ・ジンヨン(29)、8位エイミー・ヤン(35)、9位ユ・ヘラン(23)、19位キム・ヒョージュ(29)、20位の申ジエ(36)、34位イ・イェウォンがその6人だ。
ほか、トップ3は1位がネリー・コルダ(26)、2位がリリア・ヴ(26)、3位がリディア・コ(27)で変動がなかった。
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