「日本プロ野球(NPB)はメジャーリーグとトリプルAの中間、韓国プロ野球(KBOリーグ)はダブルAに近い」
冷酷というほかない、核心を突く評価だ。2025年シーズンのKBOリーグを席巻したコディ・ポンセ(トロント・ブルージェイズ)がアジアの舞台を経てメジャーリーグに再挑戦したものの、依然として懐疑的な視線も根強く残っている。
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ポンセのトロント移籍は、韓国のみならず日本でも連日話題となっている。NPBでのプレー経験を持つうえ、韓国に渡って“別人級”ともいえる劇的な変貌を遂げたからだ。
2022年の日本ハム時代には、外国人選手として16年ぶりとなるノーヒットノーランを達成したものの、2024年の楽天では防御率6.72を記録するなど、「成功した投手」と呼ぶには程遠い成績に終わっていた。
しかしKBOでは様相が一変した。昨季、ハンファ・イーグルスに加入したポンセは、ライアン・ワイス(現ヒューストン・アストロズ)とリーグ最強のワンツーパンチを形成し、まさにリーグを蹂躙した。
29試合に登板して17勝1敗、防御率1.89という圧倒的な成績を残し、奪三振は実に252個に達した。勝利数、防御率、奪三振、勝率の4部門すべてで1位となり、4冠王に輝く離れ業を演じた。
日本メディア『フルカウント』はこの事実に注目し、「今オフのストーブリーグでは、アジアリーグを足がかりにメジャーへ向かう選手が目立って増えた。その中でもKBOで輝かしい実績を残したポンセは、トロントと3年3000万ドルで契約を結んだ。元広島のドリュー・アンダーソンもメジャー契約を結んだ」と報じた。
同メディアはさらに、「メジャーリーグ投手が再起を期して日本や韓国へ渡る流れが明確になっている」とした上で、「データ分析の発展により、球種や回転数などを精密に把握できるようになったことも、彼らが大型契約を勝ち取れた要因だ」と指摘した。
一方で、懸念を含んだ見方も少なくない。何より、NPBやKBOはメジャーリーグとは明確にレベルが異なる。
同メディアは「打者の水準が違う分、数字が過大に見えている可能性もある。試合運びの面でも違いが出るだろう」と厳しく指摘した。また、ポンセが韓国シリーズで見せた剛速球を積極的に投げ込む攻撃的な投球が、仮にスタイルを調整したとしても、ビッグリーグで通用するかは疑問だという分析も示している。
一部のスカウトは「NPBがメジャーリーグとトリプルAの中間レベルだとすれば、KBOはダブルAに近いリーグだ」とし、「ポンセをはじめとする、いわゆる“逆輸出投手”たちの成績が、今後のリトマス試験紙になるだろう」と評価した。
もし彼らが苦戦するようであれば、来季以降の市場評価基準が見直される可能性もあるという。まさに“丁か半か”の状況だ。
かつてアジアリーグは、キャリア終盤に「一時的に立ち寄る場所」と見なされていた。それを思えば隔世の感がある。いまや「再起の地」として注目を集める存在となった。はたしてその期待は現実のものとなるのだろうか。
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