開幕まで50日を切ったWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を控えて、かつて日本でも活躍した“韓国の大砲”が代表の後輩たちにエールを送った。
現在、韓国代表は1月9日からサイパンで1次キャンプを行っている。リュ・ジヒョン監督が掲げた目標は「ベスト8進出」。「優勝」ではなく低く設定された目標には国内で「失望を通り越して衝撃」との反応もあるが、選手たちは本大会に向けて黙々とトレーニングを進めている。
そんな後輩たちに向けて口を開いたのが、現役時代にオリックス・バファローズや福岡ソフトバンクホークスにも在籍したイ・デホ(李大浩)だ。2022年の引退後は解説者やユーチューバーとして活動しており、最近では台湾プロ野球・中信兄弟の春季キャンプ臨時コーチとして招聘されたことが伝えられるなど、多忙な日々を過ごしている。
イ・デホは今回、1月14日に韓国プロ野球KBOリーグが開いた新人選手オリエンテーションにゲストとして招かれ、選手140人の前で特別講義を実施。終了後のメディア対応でWBCについて語った。現地取材した本紙『スポーツソウル』パク・ヨンジュン記者によると、彼は報道陣にこう伝えたという。
「国家代表という立場は本当に重いものだ。プレッシャーは大きいだろうが、国民の応援が選手たちにとって大きな力になるはずだ」
WBCでは2013年大会から3大会連続の1次ラウンド敗退。直近では2024年のWBSCプレミア12でもオープニングラウンド敗退と、近年の国際舞台で苦杯を舐めている韓国球界。WBCを3度経験したイ・デホも、今大会に挑む後輩たちが感じているであろう心理的な重圧を理解しており、「“代表は上手くやって当たり前”と言われるほど、すべての瞬間がプレッシャーになる。私も何度も代表のユニフォームを着たが、そのたびに重みは相当なものだった」と話す。
そのうえで、「代表で失敗したい選手なんてはいない。全員が良い姿を見せるために、ものすごい準備をしている」と後輩を労い、「解説者として現場に行ったこともあるが、野球というのは思い通りにだけ進むものではない。結果が良くなくても、まずは選手たちの努力を見てほしい」と力を込めた。
また、短期決戦の国際大会では“投手陣”が勝負のカギを握ると強調。「国際大会は投手の戦いだ。3月という時期的に、打者のコンディションが完全に上がるのは簡単ではない。結局は、投手陣がどれだけ堅固に準備されているかが勝負を分ける」と見解を示す。
メジャーリーガーの活躍にも期待を寄せた。今大会では1次キャンプに参加しているキム・ヘソン(ロサンゼルス・ドジャース)のほか、イ・ジョンフ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)やキム・ハソン(アトランタ・ブレーブス)、ソン・ソンムン(サンディエゴ・パドレス)、さらにはデーン・ダニングをはじめとした“韓国系アメリカ人選手”の合流も注目されている。「彼らは比較的プレッシャーが少ないだろう。主力選手たちが中心をしっかり支えてくれれば、後輩たちとシナジーを生み出せる。打者がすっきりと点を取って、投手たちの肩を軽くしてほしい」とイ・デホは付け加えた。
そして最後、ファンに向けて「WBCのような大きな大会であるほど、ファンの応援は選手たちにとって最大のモチベーションになる。どうかポジティブな視線で、我々の選手たちに大きな力を送ってほしい」と前向きな応援を呼びかけていた。
韓国代表は今月21日まで1次キャンプを行った後、2月15~28日に沖縄で2次キャンプを実施。大会直前には阪神タイガース、オリックスとも強化試合を行い、WBCに臨む予定だ。イ・デホのエールを受けた後輩たちの奮起を期待したい。
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