【WBC】目標は「優勝」でも「打倒日本」でもなく“ベスト8進出”? 韓国はこれでいいのだろうか

「8強トーナメントが行われるマイアミまで進出してこそ、ファンの声援にある程度応えられると考えている」

リュ・ジヒョン監督率いるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表が1月9日、仁川(インチョン)国際空港を通じてサイパンへ出国した。

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だが、指揮官が掲げたこの目標には、首をかしげざるを得ない。

KBOリーグ所属選手28人を含む、決して小さくない規模だ。2013年以降、WBCでは3大会連続で1次ラウンド敗退に終わっている韓国代表の意気込みの強さを示している。

サイパンでの合宿は、いわばウォーミングアップを始めるという意味合いだ。体力トレーニングに重点を置き、実戦に備えた練習を始めるための身体づくりの段階である。ロングトスを含むキャッチボールや、各自のルーティンに沿ってハーフピッチングまでコンディションを引き上げる選手も出てくるとみられる。

野球韓国代表
(写真提供=OSEN)1月9日、仁川国際空港からサイパンへと向かう野球韓国代表

練習を早く開始する理由は、WBCの開幕が3月初旬に控えているためだ。レギュラーシーズンより約1カ月早く実戦を戦わなければならず、大会終了後はすぐに所属チームへ戻って長いシーズンを戦う必要がある。オーバーワークや負傷を防ぐためにも、早めの始動が望ましい。

しかし、目標が「ベスト8」止まりとは、失望を通り越して衝撃的だ。

本格的な強化段階でもなく、体力トレーニングを始める段階で掲げる目標としては、物足りなさが残る。実力はさておき、太極旗(韓国国旗)を背負って国際大会に臨む代表チームであれば、まず「目標は優勝」と叫ぶのが当然ではないか。

指揮官の口から発せられるメッセージは、それ自体が宣言だ。「8強に行けば目標達成」という認識が選手団に広がれば、どうしても“その先”を考えなくなる。WBCで結果を残せなくても、所属チームで活躍すれば挽回できるという考えが芽生える。

国際大会の成績が年俸に直接影響するわけでもない。ベスト8進出でも2009年以降では最高成績であり、「よくやった」と自己評価することもできる。逃げ道を監督自らが宣言してしまった形だ。

リュ・ジヒョン監督
(写真提供=OSEN)リュ・ジヒョン監督

目標を低く設定した理由は想像がつく。むやみに「優勝」を叫んで嘲笑の的になる必要はない。冷静に見れば、韓国代表に対する世間の期待値は「ベスト8に進めば健闘」といったところでもある。特に投手陣は厳しい状況にあり、「未知の相手」への対応力や突発的な状況への打開策も心もとない。

国内最高を自負する選手が集まり、すべての選手が優勝を目指しているのだから、監督までが重荷を背負う必要はないと考えたのかもしれない。場合によっては国政監査の場に呼ばれて苦労する可能性もあり、現実と適度に折り合いをつけたほうがいいと判断したのだろう。

韓国野球界特有の「お前はそれほど偉いのか」という皮肉も、謙遜を美徳とする空気を生む。「優勝だなんて」と冷ややかな視線を避けたいがために、現実的な目標をスタート段階で掲げたようにも見える。

全力を尽くした結果が伴わなければ、それはそのまま受け止めるべきだ。しかし、始まる前から「我々のレベルでは8強でもありがたい」と尻尾を巻いてしまえば、選手たちの汗やファンの応援の価値まで下げてしまう。

サイパンから戻り、日本・沖縄で再び集まるときには、「準備は整った。目標は優勝だ」という気概を期待したい。国家代表は、常に堂々としているべきだ。

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