日本生まれの柔道女子韓国代表ホ・ミミが、再び世界の頂点に立った。
ホ・ミミは11月29日(日本時間)、UAE・アブダビのムバダラ・アリーナで開催されたグランドスラム・アブダビ大会の女子57kg級決勝でイタリアのジュリア・カルナを制し優勝を決めた。
試合は序盤から緊張感に包まれた。両者とも攻めのタイミングを慎重に見極めていると、試合時間残り1分を切った時点でホ・ミミに指導が与えられ、ピンチに陥ったかに見えた。
ただ、この危機的状況が一転、勝利への転換点となった。延長戦へ突入した途端にホ・ミミはリズムを一変。組手争いで主導権を握ると、寝技の展開で相手の上半身をねじり上げ、そのまま抑え込んで勝負を決めた。相手に逃げる余地を与えない完璧な抑え込みだった。
今回の金メダルは、彼女にとって特別な意味を持つ。ホ・ミミは昨年の世界選手権で優勝し、パリ五輪で銀メダルを獲得したものの、今年3月に左肩靱帯の手術を受け、コンディション回復に時間を要した。
手術復帰後の初戦となった6月の世界選手権ではまさかの初期敗退。しかしその後、FISUワールドユニバーシティゲームズと全国体育大会で連続優勝し調子を取り戻した。今回のアブダビ・グランドスラム制覇は、シニアの国際舞台で今なお圧倒的な競争力を持つ選手であることを強く証明した。
ホ・ミミは2002年12月19日生まれの22歳。日本の東京で生まれた在日三世で、韓国人の父親と日本人の母親を持つ。
また日本統治下の1918年、抗日檄文を貼ったことで警察に逮捕され、懲役1年を宣告され獄中生活を経験した独立運動家ホ・ソクの子孫としても知られている。ホ・ソクは出獄後3日で亡くなり、1991年に建国勲章愛国章を追叙された。
ホ・ミミは中学3年時に日本の全国大会で金メダルを獲るほどの有望株だった。ただ、2021年に亡くなった祖母の「ミミが韓国代表としてオリンピックに出場してほしい」という遺言を守るため韓国へ渡った。そして韓国国籍を選択し、2022年に韓国代表入り。昨夏のパリ五輪で祖母の遺言を実現させた。
(記事提供=OSEN)
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