韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が“ろうそくデモ”などで弾劾されるきっかけとなった政治スキャンダルの中心人物、チェ・スンシル(崔順実、現在は改名してチェ・ソウォン)に懲役18年の重刑が下された。
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最高裁2部(主審アン・チョルサン最高裁判事)は6月11日、職権乱用権利行使妨害、賄賂などの容疑で起訴されたチェ・スンシルの再上告審で、懲役18年、罰金200億ウォン(約20億円)、追徴金63億ウォン(約6億3000万円)を宣告した原審を確定したと明らかにした。
検察が2016年11月にチェ・スンシルを拘束起訴してから、3年7カ月後に下された結論だ。
チェ・スンシルは同日、肩の手術など病院の診療を理由に裁判所に出席しなかった。
彼女は朴槿恵前大統領と共謀して、サムスン電子イ・ジェヨン副会長から自身の娘チョン・ユラの乗馬支援費を賄賂として受け取り、50以上の大企業にミール・Kスポーツ財団の基金を強要した疑いなどで起訴された。
一審はチェ・スンシルに懲役20年、罰金180億ウォン(約18億円)を宣告したが、二審では賄賂額が増え、罰金も200億ウォンに増加した。
最高裁では一部の強要容疑が無罪と認められながら、破棄差戻し裁判の量刑は懲役18年に減少した。
また最高裁は同日、アン・ジョンボム前政策調整主席秘書官には懲役4年、罰金6000万ウォン(約600万円)、追徴金1990万ウォン(約199万円)を宣告した原審を確定した。
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