BTS（防弾少年団）の時計は止まらない。それどころか忙しなく動き続けている。
完全体での活動は止まったが、メンバー全員がソロプロジェクトで成功を収め、順に兵役義務を履行している。そして最近、“全員再契約”のニュースが伝えられたことで、ファンは安堵したのではないだろうか。
メンバーのソロ活動のラストとして9月8日にアルバムをリリースしたVは、連日のようにキャリアハイを更新し続けている。『Layover』のリード曲『Slow Dancing』は15日、ポップスの本場であるイギリスのオフィシャルシングルセールスチャートとシングルダウンロードチャートで1位を獲得。韓国ソロアーティストが2チャートで同時に1位を獲得したのはVが初だ。
また、世界最大の音楽ストリーミングサービスSpotifyでは、K-POPソロアルバムとしては初となる初週1億ストリーミングを突破。こちらは韓国ソロアーティスト初のみだけではなく、アジアでも初だった。
CDの販売量もモンスター級だ。韓国音楽チャートのHANTEOチャートによると、『Layover』は発売初週に210万枚が売れ、難なくK-POPソロアーティストの新記録を樹立し、一気に“ダブルミリオンセラー”まで記録することとなった。この記録でVは、歴代K-POPソロアルバム初動最多販売記録のタイトルホルダーにもなっている。加えて、グループ、ソロとして初動200万枚を超えた初のアーティストになった。
なお、2位はJIMINの『FACE』（145万枚）、3位はSUGAの『D-DAY』（128万枚）であることから、ソロ記録トップ3をBTSが総ナメしている状況だ。
Vの快進撃は止まらない。9月18日には米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」（2位）とメインシングルチャート「ホット100」（51位）入りにも成功。『Slow Dancing』は「ホット100」でのV最高順位を記録することとなった。そして「ビルボード200」での2位は、先立ってJIMINとSUGAが記録した順位と同じだ。よってBTSの3人が同チャートにおけるK-POPソロアーティスト最高タイ記録を持っているわけだ。
このように、今もなおK-POP界を牽引しているBTSだが、現在はメンバーたちの軍服務により完全体活動を停止している。だが、一度でも難しいという「ホット100」へのチャートインをメンバー全員が成し遂げ、完全体活動の中断に対する憂慮が杞憂だったことを証明した。
4月に初ソロアルバム『D-DAY』をリリースし、ソロワールドツアーで30万人の観客に会ったSUGAは、22日に兵役期間へと突入した。昨年12月に入隊したJIN、4月に入隊したJ-HOPEに続いてグループ3人目だ。SUGAは他のメンバーとは異なり、昨年に社会服務要員の判定を受けている。
SUGAの入隊直前の20日にはファンに嬉しいニュースも伝えられた。HYBEがBTS全員との再契約を締結したと公示したのだ。BTS 所属事務所のBIGHIT MUSICはBTSメンバーとの専属契約を締結するという内容の理事会決議を同日に断行。一部メンバーの兵役履行状況を考慮し、個別に順次契約を締結する予定だ。
このように、BIGHIT MUSICがBTSと再契約を締結することにより、2025年以降の完全体活動が可能となった。それだけに、兵役空白期後に再集結したBTSが、これまでの世界規模での人気を継続できると期待が高まっている。
リーダーRMはグループの再契約を喜び、自ら「大衆文化芸術家専属契約書」を公開したほどだ。これと共に「bts.bighitofficial #ARMY2025」というメッセージで、2025年のBTS完全体活動に対する期待を高めた。
ある音楽系事務所の関係者は「2025年の完全体活動予告はメンバーだけでなく、HYBEのパン・シヒョク議長も公式の場で繰り返し強調してきた。そして今回、再契約締結という公示で一抹の不安も解消し、ARMY（BTSファン）との第2章を具体化した」と話す。
デビュー10周年を迎えた際に発した「“防弾老年団”になるまで共にいよう」というファンとの約束を守ったメンバーたちに、BIGHIT MUSICは感謝の意味でユニセフの韓国委員会に10億ウォン（約1億円）を寄付するなど、善良な影響力まで発揮している。
JIN、J-HOPE、SUGAに続き、残りの4人も順次兵役に入る。ARMYにとってはしばらく寂しい時間が続くが、“全員再契約”というプレゼントが空白期の穴を埋めてくれるだろう。
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