故キム・セロンさんの未成年時代の交際をめぐり、疑惑をかけられている俳優キム・スヒョン側が攻勢を強めている。
今回の事態の本質を「証拠捏造」かつ「国民を欺く詐欺事件」だと主張し、強硬な立場を示しているキム・スヒョン。涙の記者会見から7カ月が経過した今、キム・スヒョン側の主張どおり疑惑を晴らすことができるのか注目されている。
10月27日、キム・スヒョンの法律代理人であるコ・サンロク弁護士は、自身のブログを通じて、キム・セロンさんの遺族側が主張してきた内容全般について一つひとつ反論した。
コ弁護士は、キム・セロンさんの死について「背景として推測されるのは、事後に明らかになったさまざまな状況に照らすと、死亡直前である今年1月にアメリカで結婚し、以前より良い暮らしを夢見たものの、その結婚は失敗に終わり、帰国後に進めていたカフェ創業計画までも頓挫し、自身の境遇に深い絶望を感じたものと思われる。遺族側の代理人も記者会見で『故人は家族さえも知らないほど多くの自傷行為を繰り返していた』と語っており、これは我々が把握している事実とも一致する。故人が何度も繰り返した自傷行為の最後の試みが、結果的に死につながった」と述べた。
コ弁護士は、2022年の飲酒運転事件が不幸の始まりだったとし、「この期間中、故人は家族との関係が実質的に断絶された状態にあったことが複数の資料によって確認された。情緒的なつながりがすでに断たれた状態で、家族にこれ以上慰めや支援を期待していなかった」とし、「子どもが何度も自傷を繰り返し危険な状態に陥っていたにもかかわらず、その近況すら把握できていなかったのなら、その時点で家族関係の実質的断絶はすでにかなり前から始まっていたと見なければならない」と述べた。
また、「偽の“おば”」とされる人物の証言については、「氏名不詳の知人は今年1月8日に故人が自傷を試み、自分と家族が故人を看病したと主張したが、当日故人はアメリカにおり、現地で男性と婚姻届を提出した事実が公式文書で確認されている。この人物の証言はこれまで公開された内容のほぼ100%が虚偽だ」と主張した。
「この事件の本質は証拠捏造による人格殺人だ」と語ったコ弁護士は、「偽の資料と捏造された音声ファイルで無実の被害者の名誉を棄損した。事件が海外メディアにまで広まり、韓流産業全体の信頼にも打撃を与えた。これは国際的規模のサイバー犯罪だ」と強調し、「あなたたちが記憶している故人とは、ほぼ10年ぶりに異国の地で再会した特別な縁もない男性にカフェで数百ドルを借り、その男性のすべての質問に応じ、自身の未成年時代の性的関係について下品な罵り言葉を交えながら語るような人間なのか」と問いただした。
キム・スヒョンとキム・セロンさんをめぐる対立は、遺族側が「故人が満15歳だった2015年から、キム・スヒョンと6年間恋人関係にあった」と主張したことから始まった。
遺族は2016年・2018年に交わしたメッセージを証拠として提示し、キム・スヒョンを「小児性愛者」「未成年者をグルーミングした加害者」と主張している。
これに対し、キム・スヒョンは記者会見を開き、「未成年時の交際は事実ではない」とし、2016年と2018年のカカオトークのメッセージは自分が交わしたものではないと反論した。
キム・スヒョン側は、キム・セロンさんとの交際が「成人となった2019年夏から始まった」と線を引き、その過程でキム・スヒョンが2016年から2019年までの3年間、元アイドル出身の女優A氏と交際していたという内容も公開された。これは遺族が主張する時期にキム・セロンさんと同時に交際していた可能性はないという意味に解釈され、キム・スヒョン側の主張に力を与えた。
現在、キム・スヒョン側は遺族およびユーチューバーらを名誉毀損および損害賠償で告訴し法的攻防を本格化させている。一方、キム・セロンさんの遺族側もキム・スヒョンを児童福祉法違反および誣告(虚偽告訴)の容疑で逆告訴し、真実をめぐる攻防が続いている状況だ。
コ・サンロク弁護士は連日、キム・スヒョンの冤罪を訴え、攻勢を強めている。
キム・スヒョンは3月31日に記者会見を開き、涙を流しながら自身の無実を訴えた。しかし遺族側とあるYouTubeチャンネル側は暴露のレベルを上げて、キム・スヒョンを追い込んだ。
キム・セロンさんの死から8カ月、涙の記者会見から7カ月が過ぎた今、冤罪を訴え攻勢を強めているキム・スヒョンが名誉を回復することができるのか注目されている。
(記事提供=OSEN)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■【キス写真も】キム・スヒョン、“未成年”キム・セロンさんとの交際疑惑
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