韓国人ラッパーの黒人差別デモに関する発言が波紋「時流に便乗して」

2020年06月08日 話題

韓国のラッパーDonutman(本名ソン・ヤンウォン)が、アメリカで発生した白人警察官に膝で首を押さえつけられ黒人男性が死亡した事件と関連し、人種差別を反対するSNS上の動きに対して「手放しで良いとは思えない」と主張して波紋が広がっている。

【注目】BTS(防弾少年団)、公式Twitterで人種差別に抗議

Donutmanは去る6月5日、SNSを通じて「東洋人も差別されていない人種ではない」とし、「私の少ないが経験したところでは、白人による人種差別は明らかに西欧列強のどこでも存在する。今回の事件とそれによって生まれた動きに、大きな意味があるのは体感できるが、大きな関心や関連がないのに時流に便乗して黒い写真を上げることを、私は手放しで良いとは思えない」と伝えた。

5月25日(現地時間)に黒人男性ジョージ・フロイドが白人警官の過剰な鎮圧で死亡すると、アメリカ全土で警察の暴力と人種差別を糾弾するデモが続いている。

「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)というスローガンは現在、アメリカを超え、世界的に人種差別に反対するデモが広がり、ネット上でもSNSに黒い画面やハッシュタグを使用して人種差別を反対する声が上がっている。

Donutmanの発言後、議論が過熱

韓国のラッパーDonutmanはそんなSNS上の動きがあるなかで、自分にもハッシュタグを要求してくる人が生じたことで、前述した発言をした。

(写真=Donutman公式SNS)

彼は「私にもDM(ダイレクトメール)で(人種差別反対に関する)アップロードを要求する方々がいるので、自分の意見を申し上げたいと思った。人類が人種、宗教、国家のすべてを飛び越えて打ち解け、交流する日が来ることを願っています」とし、ハッシュタグ「すべての生命が大事」(All Lives Matter)と締めくくった。

そんなDonutmanの意見に対して、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。

ロサンゼルスに在住する韓国人A氏(26)は、「東洋人も差別を受けるが、黒人に使われる色眼鏡はひどく、本当に(ジョージ・フロイド事件のように)警察によって命を失うこともある」とし、「結局、人の人権に気をつかってこそ、自分の人権も同様に上昇する」と述べた。

他のネットユーザーは「(Donutmanが述べた)“時流に便乗する行為”は、少なくとも今も死にそうな人たちに、私はあなたの隣にいると連帯することだが、それに対するあなたの指差しは、彼らにどんなメッセージを与えるか考えてみてほしい」と伝えた。

また、一部からは「東洋人差別がとても多く、新型コロナ事態によって東洋人に対する差別の記事が限りなく出てきた。それなのに、なぜ今回の黒人人種差別デモだけを支持するのか」とし、「香港事態などアジアの人権問題にいつ関心を向けたか。なぜ私たちが支持しなければならなのか」という反応も見られた。

支持、不支持とさまざまな意見があるものの、Donutmanの発言が問題意識を高めたことは間違いなさそうだ。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集