MBCの気象キャスターだったオ・ヨアンナさんが亡くなってから5カ月が経過したが、職場内でのいじめ疑惑は未だに波紋を広げている。
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オ・ヨアンナさんは2021年からMBCの気象キャスターとして活動し、バラエティ番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』に出演したことでも知られている。しかし、昨年9月に急逝。さらに、彼女の死はすぐには公表されず、約3カ月後の12月にようやく報じられた。
今年1月には、彼女が職場でのいじめを苦にしていたという疑惑が浮上。韓国メディアの報道によると、オ・ヨアンナさんの携帯電話には、職場での苦しみを訴える“メッセージ”が残されていたという。特に、彼女は生前MBCの関係者4人に助けを求めたが、無視されたとの証言もある。
この問題で注目を集めたのは、彼女を苦しめたとされるMBCの関係者4人だ。特に、最も活発に活動していた気象キャスターのキム・ガヨンは批判の矢面に立たされた。彼女はラジオ番組『グッドモーニングFMテイです』の出演を辞退し、坡州(パジュ)市の広報大使も解任された。しかし、それ以上の処分はなく、現在もMBCの天気予報に出演中da。彼女を含むg疑惑の4人はSNSのコメント欄を閉鎖し、1カ月以上が経過した今も公式な立場を表明していない。
この問題は政界にも波及している。韓国の保守系政党「国民の力」のパク・ミニョン報道官は、与党「共に民主党」が「遺族が望まない」との理由で国会での公聴会開催を拒否したと主張。しかし、遺族側は「民主党から連絡すら受けていない」としてこれを否定し、政治的対立へと発展した。
これを受け、国民の力のキム・ソヒ議員は2月14日、国会で「職場内いじめに関するMBC公聴会開催を求める緊急討論会」を実施。この討論会には、韓国いじめ学会の共同代表イ・スンギル教授、MBCの第3労働組合関係者、法律専門家、労働政策担当官などが出席した。
なおMBCは1月31日、オ・ヨアンナさんの死因と真相を明らかにするため、外部専門家を委員長とする「真相調査委員会」を設置。2月3日から調査を開始した。しかし、加害者とされる人物たちは依然として沈黙を続けており、事件の真相解明が進むのかは不透明だ。
オ・ヨアンナさんの無念が晴れる日は来るのか。彼女の死を巡る真実の解明が急がれる。
(記事提供=OSEN)
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