浦項(ポハン)スティーラースのFWイム・サンヒョプ(33)が、セレッソ大阪のオーストラリア代表FWアダム・タガート(28)との再会を喜んだ。
浦項とセレッソ大阪は9月15日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦で激突。
セレッソ大阪ホームの長居球技場で行われた試合は、前半25分にコーナーキックからMFイ・スンモ(23)が決めた1点を守り切ったアウェーの浦項が1-0で勝利。浦項は2014シーズン以来7年ぶりに準々決勝進出を果たした。
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試合後、イム・サンヒョプは自身のインスタグラムを更新。ストーリー機能を通じて1枚の写真を投稿し、英語で「ここで会えて嬉しかった!これからも頑張って!」と綴った。
投稿を見ると、イム・サンヒョプがチームメイトのオーストラリア人DFアレックス・グラント(27)とともに、対戦相手のタガートと肩を組んで写真を撮っていることがわかる。
というのも、イム・サンヒョプとタガートは昨シーズンまでKリーグ1(1部)の水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスでチームメイトだったのだ。
イム・サンヒョプは2018シーズンに水原三星に加わり、タガートは翌2019シーズンに加入。イム・サンヒョプが2019シーズン後半に済州(チェジュ)ユナイテッドへレンタル移籍した半年を除き、2020シーズン終了まで約1年半の間、2人は同じユニホームを着てプレーしていた。
2019シーズンはイム・サンヒョプが出場機会に恵まれなかった一方、タガートはリーグ戦33試合20ゴールの活躍で得点王となり、同年のベストイレブンにも選ばれた。
そして昨シーズン、タガートはリーグ戦で18試合9ゴールと安定した活躍を披露するも、カタールで集中開催されたACLには負傷やセレッソ大阪移籍の関係で不参加。
済州から復帰したイム・サンヒョプはリーグ戦こそ6試合無得点に終わったが、タガートら主力不在の攻撃陣の穴埋めで参加したACLでは、グループステージ最終戦のヴィッセル神戸戦でのPK含む5試合2ゴールを挙げ、チームのベスト8進出に貢献した。
そんなイム・サンヒョプとタガートは今回、昨季リーグ戦最終節が行われた2020年10月末以来、約10カ月半ぶりに再会した。
この日、タガートは先発出場して後半20分までプレーしたが、ACL直前のリーグ戦でハムストリングを痛めたイム・サンヒョプはベンチスタートとなり、出場なしに終わった。
かつてのチームメイト同士と同じピッチでプレーすることは叶わなかったものの、アジアの舞台で再会できたことには喜びもひとしおだったことだろう。
今回出場がなかったイム・サンヒョプには敗れたタガートらセレッソ大阪の分まで、来る10月に韓国で集中開催される準々決勝で奮闘してもらいたいものだ。
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