イタリアでのファッションショーで人種差別を受けた疑惑が浮上したATEEZのサンが、自ら釈明に乗り出した。
サンは7月8日、SNSのライブ配信を実施。人種差別を呼び起こした難解な衣装、クッションがない席に座っていたことについて説明するとともに、「人種差別ではなかった」と述べた。
先立って2日(現地時間)、サンはイタリア・サルデーニャのノーラで行われた「ドルチェ&ガッバーナ」のクチュールショー「アルタモーダ」に出席した。当時、ほかの男性出席者がスーツを着ていたのに、サンのみ素肌に難解な衣装を着ていたという点、席にクッションが無かったという点でアジア人への差別ではないかという疑惑が出てきた。
これに対し、サンは「着装を一つずつ全部着てみたが、関係者たちが(ファッションショーで着ていた服を)きれいだと言ってくれた。僕も着るに値すると思ったし、現代芸術的に見た時、素敵だと思った」と話した。それとともに、「正反対の雰囲気で挑戦的な衣装を通じて、ファッション的に認められたかった」と理由を述べた。
続いて、サンの席にクッションが無かったという疑惑に対しては、「自らあのように座った。隣の方の体が大きく、僕も体格がしっかししている方なので仕方がなかった。僕自身、内向的なので、狭いところに座っていたら申し訳なく思って前に少し出ていただけ」と釈明した。
そして、「僕は忘れられない、一生覚えているような思い出を作ったが、誤解が生じるのではないかと思って申し上げる。絶対にそんなことはなかった。誤解禁止」とし、「ドルチェおじいさん(デザイナーのドメニコ・ドルチェ氏)が夕食を食べながら、“イタリアはあなたを愛している”と話してくれた。自分の祖父と重なって見えた」と、人種差別疑惑を繰り返し否定した。
◇サン プロフィール
1999年7月10日生まれ。本名チェ・サン。2018年10月にATEEZのメンバーとしてデビュー。グループ内ではリードボーカルを担当。眼差しひとつでステージを支配するパフォーマンスに定評があり、観客を惹きつける才能はピカイチ。日本語が最も堪能なメンバーで、そのため日本での人気も非常に高い。クールで大人びたビジュアルをしているが、ぬいぐるみ収集癖があるというギャップもファンをときめかせている。
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