BTSのJUNG KOOKが無事に除隊した直後、思わぬ警察沙汰に見舞われた。
JUNG KOOKの自宅に不法侵入しようとした女性が逮捕されたのだ。
韓国警察によると、ソウル・龍山(ヨンサン)警察署は6月11日23時20分頃、龍山区にあるJUNG KOOKの自宅を訪れ、玄関のパスワードを何度も入力した30代の中国人女性を、住居侵入未遂の容疑で調査している。
通報を受けた警察は、彼女を現行犯で逮捕。「除隊したJUNG KOOKに会うために韓国に来た」などと供述しているという。
除隊という本来なら祝福されるべき日に、迷惑なファンのせいでJUNG KOOKは思わぬ災難に巻き込まれることとなった。
世界的な人気を誇るBTSは、巨大なファンダムを持っている一方で、迷惑すぎるファン、いわゆる「サセン」が多いことでも知られている。
メンバーのVも自宅で被害にあった経験を持つ。
2023年10月、ソウル江南(カンナム)区にあるVの自宅を訪れ、彼に接近しようと試みた疑い(ストーキング処罰法違反)で20代女性が立件された。
当時、女性はVの自宅前で待機し、Vが車に乗ってマンションの駐車場に入ってくると追いかけた。犯行直後に現場から逃走したが、警備員の通報で警察が駆け付け、監視カメラなどを通じて被疑者が特定された。
一部では、Vに近づいて婚姻届を渡した女と同一人物ともされ、心配の声が続いたが、V本人がファンプラットフォーム「Weverse」を通じて「いや~、大丈夫ですよ~。心配無用ですからね」と投稿し、ファンを安心させたりした。
JUNG KOOKやVのように自宅周辺で被害を受けるメンバーもいるが、また違う意味で衝撃を与えたのは、リーダーのRMが3年間も韓国鉄道公社(KORAIL)の職員に個人情報を盗み見されていた事件だろう。
韓国鉄道公社は、韓国国内の鉄道事業を運営・管理する国有企業で、日本でいうところの「JR」に相当する存在だ。
事件が明らかになったのは、2023年3月。問題の職員A氏は、2019年から3年間、RMの乗車券情報をはじめ、住所、携帯電話番号などの個人情報を18回にわたって収集していた。A氏は個人情報の盗み見を超え、知人たちに「RMの予約を確認し、実物を見てきた」と話したりしていたという。
これについてRMは、自身のインスタグラムに関連ニュース画面をキャプチャし、「^^;;」という絵文字で心境を伝えた。具体的なコメントはなかったものの、複雑な心境が伝わってくる。
ちなみにA氏は同年4月に解雇されたが、のちに復職している。
BTSメンバーが受けているこうした被害を、“ワールドスターゆえの有名税”と片づける声もあるのが現実だ。だが、それ以上に懸念されるのは、メンバーたちの心の負担だ。
かつてJUNG KOOKは、私生活を脅かす「サセン」に対して、諦めにも似た達観した様子を見せたことがある。
2023年11月にライブ配信を行ったJUNG KOOKは、ファンがハイボールを一緒に飲みたいと言うと、「僕と飲みたいのか。住所を教えてあげようか」と返した。
JUNG KOOKは「僕の家の住所を全部知っているじゃないか。もう全部上がっている。YouTubeに打てばすべて出てくるだろう」とし、家の住所が露出したために私生活で被害を受けていることを間接的に伝えた。実際に大量のデリバリーを送りつけられた被害も出ている。
そして、どこかあきらめた様子で「自分の宿命だと思い、ただ自分の前だけを見つめる」と話し、切なさを誘った。
私生活を脅かすサセンは、所属事務所の継続的な警告にもかかわらず、少しも反省することなく過激な行為を繰り返しており、問題はますます深刻化している。
スターのプライバシー侵害を超え、各種犯罪に発展しているのが現実だけに、軽い処罰で済ませるのではなく、より具体的かつ実効性のある法的措置が必要だ。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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