突然この世を去ったKARAのク・ハラさんの元恋人に批判的なコメントを書き、訴えられた男性に憲法裁判所が「侮辱罪ではない」という判断を下した。
9月19日、韓国法曹界によると、憲法裁判所はコメントを書いた男性、チョン氏が仁川(インチョン)地検の起訴猶予処分を取り消してほしいと提起した憲法訴願審判において、8月29日に裁判官全員一致で請求を認めた。
チョン氏は2021年7月、「故ク・ハラの元恋人チェ・ジョンボム、痩せこけた近況を公開」というタイトルの記事に、「自分の痩せこけた姿を公開したのは同情を得ようとしているのか?あんな奴は自○しても絶対に同情されることはないだろう!」とコメントをつけた。
それを受けてク・ハラさんの元恋人であるチェ氏は、チョン氏を侮辱容疑で告訴した。仁川地検は同年12月、容疑が認められると判断して「起訴猶予処分」を下した。起訴猶予処分とは、容疑者は罪を犯しているが、様々な理由から起訴を行わない処分のことだ。
その後、コメントを書いたチョン氏は2022年5月、憲法裁判所に「起訴猶予処分」を取り消してほしいと請求した。
彼は「コメントを書いたのは事実だが、被害者の社会的評価を低下させるような軽蔑的な表現に該当するとは言い難い」と主張。さらに、検察が事実関係を十分に調査せず、法律的な検討も厳格に行わなかったため、憲法上の平等権および幸福追求権が侵害されたとも主張した。
そして憲法裁判所は「侮辱罪でいう侮辱とは、事実を示さず、人の社会的な評価を低下させる『抽象的な判断』や『軽蔑的な感情』を表現することを意味する」とし、「コメントが無礼で低俗ではあるが、被害者の人格的な価値に対する社会的評価を低下させる侮辱的な言葉に該当すると断定するのは難しい」として、チョン氏の主張を支持した。
なお、ク・ハラさんの元恋人であるチェ氏は、ク・ハラさんを暴行し、私生活の収められた動画を送って脅迫した容疑で2018年に裁判にかけられた。ク・ハラさんは2019年11月24日に突然この世を去った。
2020年10月に最高裁判所でチェ氏の懲役1年が確定。現在は出所している。
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