【サブカル日韓】大人気WEB漫画『外見至上主義』。韓国では意外にも 批判が多かった?

2019年08月03日 話題 #漫画

現在LINEマンガで大人気連載中の『外見至上主義』(作:T.Jun)。

不細工な外見が原因でいじめられている高校生・長谷川蛍介(はせがわけいすけ)が、いじめから逃げるように転校し、一人暮らしを始めたある朝、目が覚めるとこれまでの自分からは想像もできない“絶世の美少年”に変わっていたことから物語が動き出すWEB漫画だ。

誰もが認める超絶美少年と、誰もがあざ笑う不細工な男。2つの身体を手に入れた蛍介は、昼は美少年の姿で学校へ行き、夜は本来の姿でアルバイトに明け暮れる不思議な二重生活を始めることに……。

そんな奇想天外な設定とストーリーが受けて、常に人気作品ランキングの上位をキープし続け、SNSをはじめとしたネット上では「面白すぎる」「絶対読んだほうがいい」と称賛が尽きない話題作であるが、実はこの『外見至上主義』、現在も韓国のポータルサイト最大手NAVERで好評連載中の“韓国発WEB漫画”でもある。

(関連記事:紙の漫画の時代は終わる…!? 急成長するウェブ漫画事情。韓国の場合

LINEマンガで連載されているのは日本語翻訳版で、作画やストーリー構成はそのままに登場人物の名前だけが日本名に改変されているのだ。

韓国では現在232話まで公開されており、日本と同じく高い順位をキープし続けている。

ただ、この『外見至上主義』、韓国で連載を開始した当初はネット民の間で批判が尽きない“問題作”でもあった。

というのも、美少年となった主人公がいじめや校内暴力の蔓延する学校で意図せずして喧嘩に勝ち上がり、回を重ねるごとにのし上がっていくような展開が王道不良マンガの焼き直しのようだったのである。タイトルから“外見至上主義”な現代社会を皮肉るような内容を期待していたファンたちからは、「ただの不良マンガ」「期待外れ」などと批判された。

しかし、『外見至上主義』はただの王道不良マンガではなかった。

例えばキャラクターの魅力である。

主人公はもちろん、 彼を影で支えるクラスメイトや、腕っぷしと正義感が強いが天然な同級生など、一人ひとりの個性が非常に魅力的に描かれているのだ。

LINEマンガは1話ごとにコメントを投稿できる仕様になっているのだが、内容に関する感想よりもキャラクターの格好良さについて語られることが圧倒的に多いほどだ。

そんな個性豊かなキャラクターたちがときにはぶつかり合い、ときには仲間になり、あるときは力を合わせて女子生徒を守ったりと、“男同士の友情”を育んでいく。喧嘩で仲間たちと友情を育むというパターンは王道不良マンガの定石にして“男のロマン”だが、それが『外見至上主義』というタイトルのもとで描かれているからこそユニークで痛快なのだろう。

また、王道不良漫画でありながら「気づき」と「感動」があることも人気の秘密だろう。

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