麻薬であるプロポフォールを常習的に使用した容疑で起訴された歌手フィソン(本名チェ・フィソン)に、検察が懲役刑を求刑した。
検察は9月8日、大邱(テグ)地裁・刑事控訴5部(キム・ソンヨル部長判事)の審理で行われたフィソンの控訴審で、1審と同じく懲役3年、追徴金6050万ウォン(約605万円)を求刑した。
先立って今年3月、大邱地裁安東支院・刑事2単独のチョ・スンピョ判事は、麻薬類管理に関する法律違反の容疑で在宅起訴されたフィソンに懲役1年、執行猶予2年を宣告した。また、社会奉仕40時間と薬物治療講義40時間受講、追徴金6050万ウォンも命じた。
執行猶予がついた理由などについて裁判所は当時、「被告人の麻薬類に対する依存性は相当だと見る」としながらも、「被告人は一歩遅れて過ちを痛感し、自ら病院に入院して治療を受けている」「睡眠麻酔剤の不正利用をしないという意志に真正性があり、今後再発の可能性が非常に低いという主治医の所見と、過去に刑事罰を受けた前歴がない点などを考慮して刑を決めた」と伝えた。
フィソンは2019年9月から11月にかけて、12回にわたってプロポフォール3910mlを購入し、11回にかけて3690mlを投薬した容疑で起訴された。
2020年には、フィソンが薬物使用後に倒れて発見される事件が2度も続けて発生し、非難の的となった。彼は同年3月にソウル松坡区の建物のトイレで倒れたまま発見され、その1カ月後の4月にも広津区のホテルのトイレで麻酔薬を投薬した状態で倒れたまま発見された。
フィソンに対する2審宣告は10月13日に行われる予定だ。
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