来る3月に行われるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)と関連し、韓国代表について語ったのだが、世代交代について言及した際にアン・ウジンの話も出た。
彼は「キム・ヒョンスやキム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンを選ぶのではなく、未来のためにアン・ウジンやムン・ドンジュのような若手を選ばなければならない」と強調し、「未来を見据えなければならない」と伝えた。
ただ、はじめに指摘したい部分がある。キム・グァンヒョン(34、SSGランダース)とヤン・ヒョンジョン(34、KIAタイガース)は、アン・ウジン(23、キウム・ヒーローズ)とムン・ドンジュ(19、ハンファ・イーグルス)の“代役”で選ばれた選手ではないという点だ。
彼らは30代中盤のベテランではあるが、実力は依然として国内トップレベルであり、先輩として若手の“メンター”的な役割も期待できる。つまりはチームに必要な“リーダー”というわけだ。
代表にはチームの支えとなれる存在が必要だ。ただ若く勢いのある選手だけを選べばよいというわけではない。ベテランが求められる理由も必ずある。
ベテラン選手たち自身も、自分たちの年齢が若くないことは当然理解している。それでも招集を受け、WBCの舞台を戦うことを決めた。むしろ、先輩たちの善意をまた別の先輩が貶めてしまった格好だ。
チュ・シンスはライバルの侍ジャパン(野球日本代表)についても言及した。「一番近い日本だけを見ても、国際大会のたびに若い選手が多く見られる」とのことだ。
ただ、韓国代表も投手陣は新顔が少なくない。特に2000年以降生まれの選手は4人もいる。25歳以下の選手で見ると11人に上る。
逆に、侍ジャパンにはダルビッシュ有(36、サンディエゴ・パドレス)というベテランがいる。彼は1986年生まれであり、キム・ヒョンス(35、LGツインズ)やキム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンといった韓国代表の年長メンバーよりも年上だ。
韓国野球は今回のWBCに死活をかけている。国際大会を通じて国内に再び野球ブームを巻き起こす覚悟だ。当然、良い成績を挙げることはマストだ。となれば、年齢を問わず優れた選手を選ぶことは正しい。国際大会はWBCだけではない。
アン・ウジンに対する発言も惜しい。チュ・シンスは「韓国は許しを得ることが難しい」と話した。